お題【冷たい王笏】、【俯いた】、【意地悪】

前国王の二つ名は「冷たい王笏」だ。情に流されることなく常に揺らがず決断を下した。

今の国王に二つ名がつけられるとしたらなんだろうか。頭を下げ俯いたままぼんやりと考える。国王に取り入る者たちの意地悪な物言いが嘲笑が頭上を通り過ぎてゆく。

きっと彼らの言い分を国王は受け入れる。私の処遇は良いものにはならないだろう。国王は決断を恐れている。だから流される。

前の王笏の冷たさが、懐かしくもある。

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