お題【できたての飲み物】、【黄金の図書館】、【閉じる】

黄金の図書館、というのはただの比喩だ。叔父さんの家。小説や漫画やよくわからないジャンルの本がいっぱい並んでいて、どれだけいても飽きなかった。

わたしは本棚の隙間で次はどれを読もうと背表紙を眺め、これと決めた本を本棚に寄りかかって開く。没頭する。心地良い時間。

おじさんはよくココアを作ってくれた。できたての飲み物。本を閉じる。ぼんやりと痺れた脳に甘さが届く。

まさに至福の時間。

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