お題【山の首飾り】、【朝だけの】、【世界の果て】
山の首飾りを身につけてまだ陽の上らぬうちに山に登る。この山は私たち一族にとって神聖な神のおわす山。
だいぶ上まできたところで陽がのぼり出す。朝日差すその光景に重なるように朝だけの光景が、世界の果てが、見える。この前よりも果ては近づいてきている。世界の崩壊は近い。
私は祈る。古来より一族に伝わる勇者の来訪を信じて。世界の果てを目指す勇者は、きっともうじき目覚めるはずだ。
陽が、のぼる。
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