お題【勇ましき宝石】、【失われたはずの交易路】、【惜しむ】

失われたはずの交易路だ。砂嵐の末のことで、もしかしたら蜃気楼にでも迷い込んだのか、それともすでに自分は死んだのか。

交易路はかつての賑わいのままで、水も食料も補充できた。ふと露店商に呼び止められる。

目に留まったのは小さな宝石。

「勇ましき宝石。お前は呼ばれたね」

それを手に取れば景色は砂風に吹かれて消えてしまった。賑わいを惜しむ。

この先の旅路はきっと宝石が教えてくれる気がした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る