【200字小説短編集】小さく灯る

お題【禁じられた幻獣】、【夢の隣町】、【楽しむ】

生まれて初めて村を出る。父親の仕事について行くことになった。兄や姉の話を聞いて憧れていた夢の隣町へ。

びっしりと建った建物やたくさんの人、たくさんの物が並ぶ市場。父に手を引かれながらその光景を楽しむ。

突然、目の前に何かが舞い降りてきた。途端すごい騒ぎ。逃げ出す人たちと何事かと近づいてくる人たちでひどい混乱になった。わたしは転んで父親の手を見失ってしまった。

目の前には禁じられた幻獣がいた。