お題【花の言葉】、【役に立つ】、【隠し事】

わたしの耳は花の言葉を聞くことができる。野に揺れる花々も、軒先の花壇で咲く花も。これが役に立つかと言えば大間違い。花たちの感覚は独特で人とは違いすぎる。何を言っているのかわからないことがほとんどだ。それでもたまに誰かの隠し事を知ってしまうことがある。にこやかなお隣さんが金木犀の下に死体を埋めていたなんて、知りたくなかった。お隣さんに気づかれないように誰かに気づいてもらわなくちゃ。

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