お題【未完成の写本】、【助けを求める】、【牢獄】

禁忌の魔術書を手に入れた。誰かに知られてはまずい。一人で開き、魔力を込めて写本を作る。最初は順調だった。けれど進むにつれ、悪魔からの囁きが大きくなってくる。耳元で、脳内で、ついには写本しているときだけでなく四六時中、寝ているときですら声が聞こえる。このまま写本を完成させたらどうなるか、ふと恐ろしくなって助けを求めてしまった。写本は未完成のまま燃やされ、牢獄の中でようやく安堵して眠ることができた。

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