お題【黄金の盃】、【尽きせぬ】、【送る】

偉大な王の元に妖精が訪れた。妖精は黄金の盃を王に捧げた。盃からは尽きせぬ美酒が溢れる。王も臣下も、美酒に酔い、政りごとが疎かになり、国は傾き始めた。酒を飲まぬ王子は正気のまま。黄金の盃をこっそりと偽物と取り替えて城を抜け出した。もちろん王たちはすぐに気付いたが、その時にはもう王子の姿はなかった。王は王子と盃を探して各地に人を送ったが、王子の行方はわからないまま。

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