第4話


 賢三はポスターを持って地元の商店街に向かった。なぜか平沢を含めた6人の男子生徒が着いてきた。伊藤理恵は平沢に先に帰れと言われてしまった。

 賢三の顔の効くお店に2枚ずつ渡して、店のドアや木戸などに貼ってもらった。みんな喜んで受け取ってくれるのを生徒たちは唖然として傍観し、帰りがけに「よろしくお願いします」と元気よくいい添えた。 最後にちょっと大きなビデオレンタルショップに入った。


「あれ?賢三じゃん!何してんだよ?久しぶりだね。元気だったかい?」


ビデオショップの店主は、気立ての良い中年で、賢三に会えたことを喜んでいた。


「あー!ご無沙汰してます。なかなか実家に帰れなくて。。。今日は母校で俺のバンドのギグやるので、お知らせポスターを貼らせてもらえないかとお願いに来ました。いいでしょ? この子達は軽音部の子たちとその他関係者です。」


「分かった。しっかり目立つところに貼っておくよ。へぇー!タダなの?行くよ。芸大だもんな!ジャズバンドっていうのが魅力だね。
生徒さんたち、ご苦労さま。林先生は先輩でもあるわけだしね、ラッキーだね、君たち。ところで、林先生が大昔、借りていったAVあるよ。見たい? あ、18禁だから中学生はダメだったな。。。林先生が借りれば観られるよな!(爆笑)」


「おいおい、参ったな。。。こいつら真剣だから、刺激しないでくださいよ。。。って、あんなのまだ貸し出してるの? すでにクラシックじゃん。。。」


「いやいや、賢三が観たものは永遠の名作だからな、今でも貸出ベスト10に入るぞ。」


付き添ってきた生徒たちは呆然としていた。。。


「林先生・・・俺が金出してもいいから代わりに借りてくださいよ。保健体育の授業のようなものでしょ? じゃ、健全じゃないの?(笑)」


「おい!そうは行くかよ。。。18歳未満はダメって書いてあるだろう!法律なんだよ。俺が観せたら犯罪になってしまうんだぞ!冗談じゃない。。。でも、まぁ、君たちも、知りたいという気持ちはあって当然だしな。。。」


「なんだ、賢三が教えてあげればいいじゃないか、オマエだってゲンさんたちにバッチリ教えてもらったんだぞ。興味を持ち始めたらまずは、コンドームの使い方を覚えなくちゃいけないんだよ、生徒の皆さん。ティッシュだけではいけないんだよ。(爆笑)」


「さ、みんな、学校に帰ろうな! じゃ、店長!ポスターよろしくね!」


賢三は逃げるように店を出た。しかし、生徒たちはみんなニヤニヤと賢三を見上げていた。


「林先生が最初にコンドーム買ったのって何歳のときだったんですか?」


「え? なんでそんなこと聞くんだよ。参ったな。。。 俺はね、もらったのが最初だった。この商店街の当時は若者だったおじさんたち、俺のことを早く大人にさせたくて、色々と教わったな。。。でも俺、兄貴2人もいるからな。
まぁ、その人達が言ってたことで正しいことも多かったしね。間違えて子供を作ることはするなってね。男は自覚ができるのがすごく難しいしね。結局は相手の女の人とできてしまった子供が大変な目に遭う。そして周りの大人達も、大きな迷惑がかかる。だから避妊は必須事項だな。そのために、練習しておくのはいいことなんだよな。 俺が言ったってお家の人には言うなよ。」


「そうだね。。。練習しないといけないよな。。。でもさ、コンドームなんか俺達に売ってくれるお店はないと思う。先生買ってきて、俺達に分けてよ!」


「俺さ、既婚者なのよ。。。おまけに今子供が欲しくて頑張っているんだぞ。ゴムなんか使ってないんだ。。。店で買いにくいなら、通信販売で買えばいいじゃん。」


「そんなの、母さんが受け取ったら中身観られちゃうか、何が送ってきたのか言えってきかれそうだし、ダメだよ。。。」


「なるほどな。。。簡単じゃないな。。。コンビニとかダメなのか??最近は自販機なんかないのか??」


「深夜の男の人の時は買えるかもしれない。。。自販機なんか見たことないよ。。。 ねぇ、平沢なんかもう伊藤とやってんだろ? 使ってる?」


「やってねーよ。」


「おいおい、そういうのは想像で判断しないようにな。大人だったら名誉毀損で訴えられるぞ! そうか、ちょっと、もう一度八百屋まで行こう。。。良い教授がいるんだ。」


「え?なんで八百屋なんですか??」


「この手のプロは彼しかいないんだ。おーい、ゲンさん。ちょっと話しいい??」


賢三はゲンさんに事の詳細を説明した。自分には不向きで、今現在の立場上、若干不適切かもしれないと。


「フム、フム、、、なるほどな。。。ちょうど悩む時期だよな。。。高校生になると、少し楽になるんだろうけどな。。。 まぁ、賢三は特殊だったからな。。。賢三の話しも聞くことは良いけど、まずは平均的な話しが必要だ。。。俺、最適か? うーん、、、ま、地域若者の育成だしな、請け負うさ。」


「というわけで、君たちに限っては、八百屋でコンドームを買うことができるようになった。その代わり、このゲンさんの講義をしっかりと聞くこと。はっきり言って、学校の保健体育で聞く話しよりも現実的で非常にためになるぞ。以上です!」


「あの、、、いつから買えるようになるんですか?」


「いつ?ゲンさん。」


「あー?? 今日でもいいぞ。安売りの薬局行って爆買いしとくかな(爆笑)俺は夕方は忙しいから、店しまう頃ならいいぜ。塾の帰りとかでもいいぞ。人気があるといけないから合言葉でも決めようか。『山・・・川』でどうよ?」


「なぁ、ゲンさん、それはちょっとオーソドックスすぎないか??誰でもすぐに、合言葉だって分かっちゃうぞ、タバコ屋の93歳のカーグー婆さんでさえ。。。」


「それもそうだな。。。うん、そうだ、『サンダー・・・フラッシュ』にしようか。これ、プライベート・ライアンに出てくる合言葉なんだ。(笑)」


「だってさ、お前たち、異議なし?」


生徒たちは、何が何だか良く分かっていないようだった。プライベート・ライアンも、すでにクラシックの映画なのかもしれない。。。でも、意味は通じたようだった。


「あとさ、全員集まれば、講義は先に俺の家の奥庭にある離れでやってあげるさ。今使ってないし、雰囲気が昔の映画『椿三十郎』に出てくる若武者たちの会合のようにできるからな。飲み物持参ということでいいな。 あ、それから、俺は一個売りもすることにする。箱は親に見つかると面倒だろうからな。儲けはなしにするから安心しろ! 第一回の講義は、、、日曜日の夕方5時でどう? 賢三も来られるだろ?」


「俺、金曜から自宅に帰って月曜は向こうから来るつもりだったんだけどな。。。日曜に帰ってくるよ。。。しょうがねぇなぁ。。。」


「じゃ、そういう事だから、学生の皆さん、心してくるように!それからね、変な噂が立つようなことにはしないでくれ。要するにコソコソと学校で俺の名前が出るような話しはしないこと。それだけは守ってほしい。こういうのは女子が目敏いからな、女子には要注意だ!変にバレたら俺、死活問題になるかもしれないしな。。。それから、この活動は君たちが高校生になるまでの期間限定だからな。分かったな!?」


 生徒たちは目を輝かせていた。賢三は、ちょっと複雑な気分だったが、自分の経験は、あまりにも稀だし、伝えることは少なそうだから、ゲンさんに任せることにしてよかったと思うことにした。なんとなくゲンさんは喜んでいるように見えたが、下手をすると、まるで子供を騙す、薬の売人のようにも観えてしまうだろう。。。ま、きっとうまくいくさ。賢三は苦笑しながらも、自分が生徒たちの年齢から、7〜8年しか経っていないのだと思い出し、不思議な気分だった。




 篠良子は、その生真面目な性格からプランをたてて、きちんとノートに記しておくので、賢三に渡すときも慌てることがないようにしている。 それを踏まえて賢三からのプランを実習の課題としてみた。驚いた、彼のプランは自分よりも完璧に思った。その中で、彼は独自性を活かして、大胆に生徒を指導しようとしていた。自分がやりたくても勇気を持てずにできなかったことだ。生徒が聞く耳を持つとは思えないからできなかったのだと、今なら素直に思える。この実習生は、私に指導しているように思えた。 自分が今まで、前任よりも優しいとか、話しやすいと思って貰えればそれが一番良いと思いこんでいたが、現実は全く違って、生徒の心は、その程度のことでは繋ぎ留めることなどできなかった。同僚たちにしても、自分から聞いて行っても、適切に答えてくれる人はいなかった。音楽という専門科目だけではなく、クラス担任としての責務に関しても、より年上の先生のほうが多いにも関わらず、指導を仰ぐことができないでいる。 それなのに、この教育実習生が、欲しい回答を多くくれているのはなぜだろう? 学んだ音楽大学のレベルが同等と言うだけではなく、多方面に長けたこの学生が秀でているとしか言いようがない。 そうだ、正直に話して彼に教えてもらおう。


 金曜日のホームルームが終わり、賢三と篠先生は音楽室に行こうとしていた。


「林先生、ポスター見たのですけど、親が来てもよいのですか?」


品田有子だった。女子生徒の中では一番化粧が濃いかもしれない。


「あ、それは構わないけど、ちゃんと芸大のジャズバンドだと言っておいてね。それを強調してください。あとで校長先生が苦情を受けなくてはいけないようになるのは困るしね。品田さんは吹奏楽興味出た?この前観に来てたよね。」


「あぁ、はい。聴くのはいいかなって。。。」


「そうか、誰でもそこからかも知れない。たくさんの機会を作って聴いてみると良いよ。まぁ、受験があるから、高校に入ってからでも遅くないけどね。」


「先生の奥さんって、どんな音楽が好きなんですか?仕事はなんですか?」


「俺の奥さん? 彼女は基本的にはソウル。仕事は商社に勤めるOLだけど、要望が多いからスタジオミュージシャンもやってる。プロの歌手だ。OLがメインの仕事のはずなんだけどね。。。アメリカで仕込んだ音楽性は、やっぱりすごいんだ。多分、このギグに来てくれると思う。なんで俺の奥さんに興味があるの?」


「どうやって先生と知り合って、カレカノになったのかな?って。」


「あ、それね。。。運命ってもんだよ(笑)彼女が歌うバンドを見に行って、俺がストーンって落ちちゃってね、もう、その後俺は推しに推したの。なかなか振り向いてもらえなかったけどな、大恋愛さ。」


「やっぱり音楽が共通なんだ。。。」


「そうだね、音楽が共通だったのは事実、あと、肺活量な!(笑)そして、お互いに打ち込めるものがあるってことが分かった時、それが大きな魅力で、引き合うんだよね。どっちかが合わせるというのではない。合ってしまうんだ。俺は幸運だった。そういうパートナーに出会えてね。人間だから、出会ったという気になっても、間違えもあるし、こればかりは運でしかないところもあるけど、価値を共有できるかどうか、尊敬し合えるかどうか、付き合ってみないとね。 なにかに興味が湧いたら、それをしっかりと学ぶと良いよ。それを通して知り合った人にストーンと落とされたら、本物。若いうちに沢山のチャンスが有ると良いね。でも、自分を大切にすることは忘れないことだよ。」


「うーん、難しいかも。。。そういうの。。。」


「うん、まだ1つに絞ることはないよ。高校は普通科に行くわけでしょ?大学を考えているからだよね? なら、部活をどこまでやれば大学側のウケが良いかというのも担任から習うと思う。部活で好きなものを選ぶことだね。音楽だけがすべてじゃない。ただ、何かしら楽器が扱えると、世界は広がると思うよ。
じゃ、軽音の子達が待ってるから、今日はこれでね。」


賢三は待たせていた篠先生のところに走り、音楽室に向かった。

品田有子は、その場で言葉が思いつかなくなっていた。そして思った。林先生の言ってたことは正論だろう。。。あの人を虜にさせた女。。。奥さんってすごい人なんだろうな。。。


「林先生、品田さんは何を聞いてきましたか? 受け持っていないのもありますが、私には質問などしてくれたことは一度もないのですが。。。実は若い男の実習生に興味があるとしか思えない子なんです。残念ですが。。。」


「篠先生、14−5の女の子って、そんなものでしょう。あの子は見た目は派手ですけどね、結構賢いのではないかな? 気になるのは、伊藤理恵の方ですよ。平沢という彼氏がいるけど、彼がまだ子供な態度だし、彼が嫌になってヤンチャな高校生や、もっと大人と付き合い出す可能性もあるわけで、今はまだ平沢について歩いているから矯正が利くと思うので、なにか打ち込めるものを持ってほしいですね。」


「あぁ、なるほど。。。伊藤さんは綺麗な子ですしね。道を外さないように何か興味を持ってほしいですよね。音楽、駄目でしょうか?」


「どうかな??ちょっと進めてみましょうか?フルートとか??」


「今日来ますかね?」


「平沢が来るので、多分、一緒にいるかなと。。。捕まえてみますよ。」


音楽室に行くと生徒は揃っていた、ついでに平沢くんが賢三を待っていた。その影に隠れるように伊藤理恵がいた。


「先生!ポスター評判いいでしょ? なんかさ、ジャズってビジュアルいいよね。」


「おぉ!助かってるよ。翔平が俺よりも目立ってる感じが悔しいけど。。。」


「あ、あのトランペットの人? あの人、俺のモデルになれるよ。カッコいい」


「あ、そうだ、伊藤さん、君は何か楽器を演奏したことある? なにか興味ある?」


「子供の頃にピアノは習ったことがあるのですけど、先生が引っ越してしまったので、それっきり。。。嫌いじゃないです」


「そうか、実はさ、フルートに興味ないかな?って思ってたんだけど。。。やってみたくない?」


「難しそうですよね。。。ねぇ、優、どう思う。。。」


「楽器できるってカッコいいよ。やってみれば? 絵になる感じだし、俺のモデルやる?」


「・・・どうしようかな。。。」


「伊藤さん、こっちおいで、フルート見せてあげる。いいだろ?平沢。」


「いいよ。俺はポスター関係のことで管楽器とか観てみたかったから、ちょうどいいかも。」


篠先生はフルートを2器持ってきていた。まずは賢三に渡した。


「伊藤さん、これなんだけどね、触ってご覧。 あ、ちょっと髪の毛後ろに回すか、後ろで束ねるといいんだけど。。。」


伊藤理恵は長い髪を後ろに渡し、フルートを構えた。やはり綺麗な子だ。平沢くんはしっかりと観ている。きっと良いモデルになりそうだ。

賢三は、音の出し方を丁寧に教えていた。最初は音が出ないのが当たり前なので、どうやって自信をつけさせるかが大きな課題。伊藤理恵は、賢三の顔をよく観て、彼の口元がどう楽器に触れているかを観ていた。これは脈がありそうだ。伊藤さんにフルートをマスターさせよう。 賢三は篠先生に目配せした。何度か、やってるうちにいきなり、音が出たので、伊藤理恵は目を丸くして嬉しそうにした。 そこで、賢三は一曲、フルートの組み込まれた曲のフルートのパートを吹いて聞かせた。伊藤さんだけではなく、平沢くんまで驚いていた。


「先生って、何でも吹けるんですか?」


「まぁな、吹奏楽器はなんでも行けるぞ! ほとんどの有名なサクソフォニストはフルートができる。だから俺も時々吹くんだよね。 とにかくさ、少し練習しながらやってみる気ない??俺、伊藤さんは行けると思うんだよね。」


「あ、はい。。。楽器が借りられるなら少し練習してみたいです。」


「え?そう??あー、よかった、良い返事が聞けて。篠先生、やりましたよ!伊藤さんゲット! 平沢もいいだろ?」


「うん、理恵がフルートやると、絵になるよ。デザイン画が描けそうだ。やりなよ、理恵!」


伊藤さんは恥ずかしそうだった。でも、良い一歩を踏ませた気がする。

篠先生は、またしても賢三の力に驚いた。


「林先生、貴方は教師になるべき人だと思います。実習のレポートはお任せください。」


「よろしくお願いします。」


その日の部活はすべて伊藤理恵へのフルートレッスンに費やした。驚くほど覚えの良い子で、賢三は感激した。


「伊藤さん、もうかなり音が出るから、あともう少しで曲が吹けるよ。

家に帰ってもできるだけ唇の構え方とか息の出し方を意識的に練習してね。篠先生はフルートの持ち出しを許可してくれたし、ドレミから練習してもいいんだよね。今後俺がいなくなっても、篠先生が教えてくれるし、本気がでたら、篠先生から俺に連絡できるから、相談してほしい。 いいな、平沢!」


「俺はもう、大賛成! 先生、今度、芸大見に行ってもいい? 」


「おー!いいぜ!美術部のほうのデザイン科にも知り合いいるから見学できるようにしてもらってあげる。そのときは、伊藤さんもおいで。フルートの人も紹介できる。まぁ、君たちには高校というハードルを超えることが先だけどな。」


「林先生は、どこの高校で先生になるんですか?」


「俺??、、、それはまだわからないさ。。。どこかで雇ってくれないとな。。。これからが大変なんだよ。俺は自宅から通えるところを探すつもりなんだ。君たちは、普通科の希望校に行き、部活で音楽やデザインを頑張れ! ここで交友関係が終わるわけじゃない、始まったばかりだしね。伊藤さんはフルート続けてみたいってこと?ならば、まずは篠先生に基本を教えてもらってご覧。俺もできる限りのことはするからね。実習終わってからもね。まずは篠先生!これが大切なんだ。 じゃ、みんな片付けて帰ろうか!」


部員たちと全員で片付け始めた。平沢くんも一緒に手伝って、賢三と一緒に帰れるようにした。


「日曜日の夕方だけど、林先生来るよね?・・・ほら、、、サンダー。。。」


「あ、ゲンさんのところか? (笑)なんで俺なの?? ま、約束だからな、行くよ。週末は自宅に帰るから日曜の夕方に直接八百屋に行くさ。」


「ためになる?」


「当たり前だ! ゲンさんはすごいぞ。生物学だけじゃなくて哲学の視点から教えてくれるぞ。楽しみにしてなさい。(笑)」

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