13
熱風が髪の水分を蒸発させ、ついでに少し冷えた体も暖めてくれる。
「はい出来たぞ。 そろそろ寝ないと明日早いからな」
レイラが時計を見ると、二十三時半過ぎだった。煌々と付いていた電気が消え、またランタンだけの柔らかい灯りに変わる。
「はーい、でも昼からがいいんだけど。 朝はゆっくりしたいだよ、だめ?」
甘えるように
「いつも通りだろ。 ここ数年レイラが早起きできた試しがない」
そう言って憎たらしく笑う。 レイラは拗ねてベッドに潜り込み、壁の方を向いて寝たフリをした。
後ろから包むように抱きしめられ、耳元に
「いい加減慣れろよな」
押し殺したように
二人が、大人の真似事のように身体を重ねるようになったのは、リアムが死んでからだ。お互いの空いた穴を埋めるかのよう不器用にぎこちなく、毎日二人で貪りあった。
当時はなんの感情もなく、恥ずかしさもあまりなかったのだ。スキンシップが日常的に行われるせいもあるかもしれないが、いつからかレイラには別の感情が出てきたせいか、恥ずかしくて堪らなくなってしまった。
恥ずかしい、という感情を理解するのにも時間がかかったかが、
少し腕をずらして、見た
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