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けれどその彼も三年前に死んだ。彼の仲間の軍人が二人に知らせに来たのだ。その彼も、よく二人の面倒を見てくれていた。部屋まで知らせに来てくれたが、とても辛そうに言い出しずらそうに、少しの間躊躇っていた。
レイラの良心と同じ死因だった。この世界ではもう逃れられない不治の病。
手帳には都市伝説のように書かれていたが、実際に存在し、更には世界の死因の半数以上が、
手帳に書いてあったように、全身が
龍は複数体いるのか、殺せるのか、何も解明はされていない。ただ、近づけさせない事や、一時的に追い払う事はできる為、自衛の為にと軍でも使われているこのシアグルガンを二人に与えたのだ。
二人を育ててくれた彼の仲間の軍人は彼が亡くなったのを知らせると、自分達軍隊もこの街から撤退するから、キャンプ地にある保存食や物資を好きに使ってくれと、全ては持って移動できないからと言い残して去っていった。
「どうしたんだ? 難しい顔して」
「リアムの事を思い出してたんだ。 彼は厳しい時もあったけれどぼくたちの良い
レイラの目頭は熱くなり、涙が溢れそうになる。壁にはリア厶がくれたポラロイドカメラで撮った、三人の写真もある。そこには長めの赤毛に無精髭、擦り切れて破れた迷彩の、戦闘服に笑顔が良く似合う、二人の師であり
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