第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

浬由有 杳

胎教に ホラー映画は 致命的 今だに嘆く 我が母なりき

私が好きな本や漫画、映画の話をすると、母は「なんで、よりによって臨月にあんな映画を見に行ったんだろう」と嘆きます。好きな作家が有吉佐和子や五木寛之、小川糸などという母には、私の頭の中は理解できないとか。まあ、推理小説は一緒に読めるものもあるけど。でも、私は知ってるのです。母よりずっと無口で穏やかな人だった父の本棚には、横溝正史やE. R. バローズのフルコレクション、R.E.ハワードやA.メリットの作品集が並んでいたことを。さらにとても教育的とは言えない西村奉行なんかの作品もあったなあ。「世界の不思議」シリーズ的なものも何冊もあったっけ。もちろん、私はこっそりと読んでました。たぶん、奉行作品以外はほぼすべて(笑)だから、私の好みは、後天的ではなく、遺伝的要因が多いのではないかと思ってます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る