第6話 第一章人物&用語紹介

※ 試験的に各章ごとに人物と用語の紹介を挟んでみます。

※ 管理の仕様上、紹介部分にも話数が振られていますが深い意味はありません。

※ またコメントで質問があったら随時追記していきます。


・私


 乙女ゲーム【この光に花束を】の悪役令嬢、デイリヒータ・マイスニーに転生した女性。

 自称このにをマニアで、全五十二種類のエンディングを制覇している。

 本編は基本的に【私】の視点で物語が進むが、要所要所でデイリヒータ・マイスニーにバトンタッチする。

 運動神経や戦闘センスが高く、なぜか銃の扱いにも長けている。



・デイリヒータ・マイスニー


 【この光に花束を】の悪役令嬢。通称ディータ。

 主人公のクラリスに正々堂々と正面から立ちはだかるタイプの悪役令嬢で、プレイヤーからの人気も高い。

 そんなディータが唯一卑怯な手段を使うのが鮮血の舞踏会イベントで、その理由は魔王復活を阻止するためという正義感から。

 しかしこれ自体が黒幕による嘘で、それを知ったディータは暗殺されるか、自ら命を落とす。

 唯一ディータが生き延びるエンドが世界滅亡エンドなため、【私】はすぐにその事実に気づけた。

 普段は【私】が行動し、ディータは要所要所でのサポートを行う。



☆クラリス


 【この光に花束を】の主人公。

 兄弟の多い家庭に生まれ、自ら貴族に買われて家に楽をさせようとした孝行娘。

 その貴族がクラリスの特殊能力に気づき、聖センテレオ学院に入学させた。

 兄弟が多かったため姉らしい気の強さと妹のような人懐こさが同居した人物。

 特技は人の顔を覚えることと、薬草栽培。

 学院では出会う人の顔をすべて覚え、寮の自室に鉢植えで薬草を育てており、その一角はさながら小さな薬草園となっている。

 エンディング次第では攻略キャラ七人と同時に恋仲になるため、七股娘の異名を持つ。

 最初のうちはディータから敵視されていたが、ディータの性格が『正面から正々堂々』なので、何だかんだで息の合ったコンビネーションを見せることになる。



・ウバート


 元はモブの奴隷商人。ディータの父親よりも年上。

 ディータを拾って【夜鷹の爪】まで移送することになったが、それだけでディータとの縁は終わりそうにない。



・クロウ


 犯罪組織【夜鷹の爪】のボス→元ボス。

 マイスニー家の元使用人夫婦の息子で、ディータとは幼馴染の関係。

 そして当時からディータに淡い恋心を抱いていた。

 戦闘にはあまり向かず、内政向き。



・夜鷹の爪


 地方都市デシムラットの地下に巣くう犯罪組織。

 その成り立ちはディータの父親ハイナード・マイスニーが娘のために作った組織であり、ディータがボスの座に就くのも自然な成り行きと言える。



・ラプリシア王国


 この光に花束を作中及び本編のメインになる国。

 歴史は古いが、先代国王が大幅な改革を行ったことで、それなりに柔軟な思考ができる。



・この光に花束を


 貴族の集まる学院に特殊な能力を持った平民の主人公、クラリスが来て……という乙女ゲームとしてはよくある話。

 攻略キャラが七人と多く、エンディングも多岐にわたるのが売り。だが逆に言えばコンプ勢には評判がよくない。

 エンディングは52種類+αで、そのうち世界滅亡エンドはナンバー51を付けられている。

 元々は家庭用ゲーム機向けの乙女ゲームとして発売され、のちにパソコン版が発売された。どちらも全年齢対象。

 【私】はパソコン版でプレイ。



・鮮血の舞踏会


 この光に花束を作中最大の山場とも言える年越し舞踏会イベント。

 この舞踏会でディータがシャンデリアを意図的に落とそうとし、クラリスが阻止に失敗したことで本編へと繋がる。

 なおイベントは舞踏会場を三分以内に駆け抜けるというミニゲーム形式で、最短で十数秒、引っかかりまくっても二分以内にはクリアできる。



・魔王が来たりて世界が滅ぶ


 この光に花束を、エンディングナンバー51

 作中最高難易度のバッドエンドで、唯一デイリヒータ・マイスニーの生存が確認できるエンドでもある。

 だからこそディータは、何としてでもこのバットエンドを回避してみせる。




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