第10話 番外編: 狩猟種達の饗宴

「最近君達よく一緒に狩り行くよね」


「だって猫すごいんだよ!普通の猫より遅いじゃん?アイツいけるんじゃね、ってなるじゃん?それが殴るとメチャメチャ避けるんだよ!んで、え、当たんない、って混乱してる所を、俺が魔法でズドンってね。」


「ユッくんだって魔法すごい正確だよね。ちょうど体の真ん中に当てるから、絶対ガードしなきゃいけない!って丸まった時に首がガラ空きになってすっごく狩りやすいの!」


「えっいつの間にユッくん呼び」


「猫強いからいいんだよ。もーさあ最強コンボじゃない?何でも狩れそうな気がするんだけど」


「そうそう、この間の宝石熊とか、1人の時だったらやられてたよ。アレに勝てるなんて驚きの強さだよね」


「熊の掌の魔石、初めて食べたー。アイツ毛皮で魔法効かないから俺も勝てたことなかったもん」


「熊肉初めてだったけど、ツワモノって味がしたねー。」


「え、ちょ、アレ仕留めたの!?君ら?隊列組んで駆除する大物を!?」


「いやまあ、不可抗力っていうか自己防衛だったけど」


「ハチの巣を獲ろうとしたらバッティングしちゃって」


「死体は?まさか2人で全部食べたの!?」


「あ、体はまだそこの保冷庫にいるよー。毛皮剥がすのもったいなくて。」


「!! 毛皮くれませんか!」


「え、お前もふもふしてれば屍体でもいいの?ヤバい引く怖い」


「誤解だよゆきちゃん!素材なの!魔法防具になるの!辺境ラボのフィールドワークとかにありがたいの!ゆきちゃんのもふもふが最高だよ!浮気しないよ!」


「いや引く怖い猫タスケテ」




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