水平線

ゆ〜

水平線

君は、「水平線」はなにか知っているかい?


え?「そんな簡単なこと知っている」か。

「海と空との境として見える平らな境界線が『水平線』だろ」って?


もちろんそうさ。

でも、それだけじゃないよ。

一言に「水平線」と言っても色んな「顔」がある。


夜明け前や日没の数十分間しか起こらない「マジックアワー」や、

海を飲み込んでしまいそうなほど大きな入道雲のいる水平線。

海に船が浮かぶものも、空を星が埋め尽くすものもある。


特に白い砂浜とのコントラストはかっこいいなって僕は思う。

黄昏時たそがれどきのどこか不思議な雰囲気も僕のお気に入りだ。



昔の人は水平線のその先は崖になっているんじゃないかって、

そんな風に考えた人もいたらしいね。

無理もないよな。


遠くから見たらただの線でしかなくて、その先が何もわからない。

水平線はそんな不安なものだったのかもしれない。



でも。

今は地球は丸いってわかったから。

水平線のその先は崖じゃなくて、広い海があるんだってわかったから。

怖くなくなった。


不安でも、怖くても立ち向かえば水平線のような話になるかもしれない。



君はどんな水平線が好き?

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水平線 ゆ〜 @MainitiNichiyo-bi

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