悲観的で人の願いにケチをつける男。しかし、その願いは他と大差ない欲にまみれた自分本位なものだった。これは短いながらも人間の本質を突いた作品だと思う。他人にあれこれ言うくせに、自分も人のこと言えないのだから、人間とは愚かしくも愛おしい。