第17話敗将達の挽歌
各地で既に戦線に綻びが出始めていた、
「各地で部隊が次々と敗戦しておるデスナ?」
「この戦争、恐らくわたくし達は敗北するでしょうね」
感慨無い声で多腕の女性エリナが応じる、敗戦濃厚どころか戦争の敗北を確信しているにもかかわらずどちらも悲壮感の欠片さえない
「例え敗れても我々が生きている限りやり直せる、それに元々この戦争は次への布石、わたくし達の
「では拙者達はこの
「では
「
アラクノエロスの元に敵の敗走と撤退中の敵部隊を叩けという指令が舞い込んで来た
「戦争も大詰めね、ならば、私に続きなさい!」
二振りの愛刀、
「えぇ、良いですね?」
二人の生徒は激しく戦っていた、
「流石、良い攻撃ですね?」
(双刀の連撃と
「何かタネがありそうだけど・・・」
双刀の達人であり、幹部クラスの
その上で八本もある
「わたくしは
これこそがアラクノエロスのあらゆる攻撃を捌き凌ぐ彼女の絶対防御と完璧回避のカラクリである
例えば本をペラペラ捲っているだけで、ほんの一瞬眼に入るだけでその本人が読んでいるつもりがなくとも本の内容を完璧に全て暗記出来てしまう、そういった能力である
それは即ち、彼女が一瞬でも視認すれば、その動きを完璧に記憶して捉える事が可能であるという事なのだ
「一度見た攻撃も技も、その全てを完璧に覚えて、解析し回避する、そして二度と通じない、それがわたくしの戦法です」
「だとしても避けたり出来るのはまた別でしょうが」
正にその通りで一瞬でその攻撃を記憶出来たとてそれを捌くにはそれ相応の身体能力と体捌きが出来る並外れた戦闘技術が必要である
「覚えるだけで実践出来れば誰も苦労なんてしないのよ」
それは即ち彼女が天才なのか、それとも圧倒的な努力家か、はたまたその両方か!
「
それが彼女の答え、
「せめて敗将達の挽歌を聞いて頂きましょう!」
敗者から勝者への、圧倒的抵抗である、敗しても尚挑む者の意地が
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