第15話髪無き無毛の大地
そんな中自身の副官の一体が噂に聞く強部隊【
「うーん敵の増援が一体ってことはないと思うからこれからかな?」
彼女の考えはその通りで、他の
「
現れたるはビートルエロス、天を衝く巨大な一本角と威風堂々とした威厳ある佇まいが彼女が強者であることを暗に示している
コーカサスエロスに続いてこの地に追加戦力として送り込まれた実力者である
「ゼブラエロスはウルフエロスを抑えていてくれ、私とコーカサスエロスで無毛の
「かしこまりました、しかしかの戦乙女、侮りませぬよう」
「わかっておる、万全を期してヤツを倒す」
必勝の策を以て
戦況は夢学優勢で進んでいた、元々戦力では
(なんとしてでも此処であの
ゼブラエロスは敵の副官ウルフエロスを足止めする為、命懸けの戦いに身を投じていた
その頃ビートルエロスとコーカサスエロスは二手に別れて
突撃して来た部隊をコーカサスエロスの部隊が真っ向から動きを封じ、横合いからゼブラエロスの機動部隊が突撃して敵の副官の部隊を引き剥がし伏兵としてビートルエロスの部隊とモエの部隊でも最強クラスのカメレオンエロスの率いる独立部隊が戦乙女の本隊を挟撃する、正に完璧に作戦が決まった、そのはずだった
(おかしい、どれだけ敵を倒してもまったく敵が減る気配がない)
左右から挟撃して後は磨り潰すだけ、そのはずだったにもかかわらず一向に敵の数が減る様子がない、まるで倒した筈の敵が蘇っているような錯覚さえ覚える
「ようこそ
挟撃されていると云うのに当の本人は余裕さえ感じさせる声で
何故策を完成させた筈の自分達がここまで追い詰められているのか?
何故挟撃された筈の張本人がこうも余裕の表情を見せているのか?
解せない、挟み撃ちを成功させた筈の
「な、何故だ?こちらの数の方が多かったはず、その上に退路を絶っての挟み撃ち、圧倒的に有利な立場だったはずだ!」
だが周りを見れば自分達だけではなく、敵の退路を絶って後方から襲った部隊も徐々に押され苦戦している
「この
無毛の
「これぞ
これこそ感じていた違和感の正体、気のせいではなかった、錯覚ではなかったのだ
「まさか、本当に敗れた者達が復活していたのか・・・」
「それだけじゃないよ、この
このままでは勝ち目はない、一旦引いて立て直さなくては、この恐るべき
そう思い撤退の指令を出そうとした時、眩い閃光が辺り一帯を覆う、その時、策に嵌まったのは自分達だと悟った
これこそ彼女の奥義、
程なくしてゼブラエロスもウルフエロスに討たれ、戦力を大幅に失ったモエの部隊は後退するしかなかった
こうして浦安土井津地区は無毛の
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