第13話衝突、絶対強者
「これはこれは、千歳ちゃんではゴザラヌか~お久しぶりデスナ」
突然の乱入者に朗らかな声で応じる、それは強者の余裕の現れである
「せやね~ハルオちゃんが
こちらも敵意とは無縁の柔らかな声音である、その笑顔は上位者の傲慢であろうか?
端から見れば単なる世間話をしているように見えるが、その実どちらも全くの隙もなく相手を観察している
二人のただならぬ気配を察知して、
無論それをハルオは察知してはいたが目の前の
次の刹那、互いがほぼ同時に攻撃を放つ、余りに速い攻撃の応酬、それでは決着はつかず苛烈な技の応酬に変わる
「
「
衝突した矢は黒薔薇を散らし砕け散る、千歳はピンク色の百合の
「
赤い薔薇から発生した
「
解き放たれた百合の
「なんの
飛来する
「ならば・・・
「
極彩色の
「ヌフフ、そろそろ本気を出すとしましょうかナ?」
「せやね~お互い準備運動も終わったことやし」
どちらも涼しい顔だ、あれ程の技の応酬が単なる準備運動だと言うのだから最早、
「
ばら蒔かれた
ハルオの両腕にはいつの間にか鈍い輝きを放つ鎖が巻かれていた、これこそ
「受け取ると良い、
右腕に巻かれた鎖の先に三角形の先端がついた
対する千歳は掌の上の薄碧色の
「
「ムウウ、
悲愛の波動を防ぐ為、ハルオは左腕の先端に球体がついた防御用の鎖である
「これ程とは、こうなれば奥の手でオジャル」
「ええね、それならウチも」
ハルオを中心に渦を巻き出した
千歳も極限に達した
「
「
双方の愛が炸裂した後には何も残さなかった、
「師匠、ハルオは?」
「うーん逃げられてしもたなぁ」
相変わらずあっけらかんと笑うその笑顔には掠り傷一つついてはいなかった
「さぁ、みんな心配しとるやろうから帰ろか?」
「はい!」
いつの日かこの笑顔に追いつく為に、そう決意しながら
この日、難攻不落の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます