第2話無毛の戦乙女と浦安のゲリラコマンダー
夢見ヶ丘学園、通称夢学では今現在大規模な学校大戦が起こっていた、その理由は異世界からやって来た存在である
生徒達は個体差はあれど、皆己の殉じる趣味嗜好とは別にツインテール愛を胸に秘めて戦っている
これは現在夢学生が対峙している
そんな中で己を貫く生徒が存在する、無毛の
つるりとした卵形のきれいな形の頭は無毛の異名の通り一切の髪の毛が無い、その
その実力は敵である
現在彼女が相対している
未だ戦争の序盤であるが両者は激しくぶつかり合っていた
「やっぱり一筋縄じゃあいかないねえ」
つるりとしたスキンヘッドを撫でながら彼女が楽しそうに言う、久しぶりに自分と
対するのり子は浦安と云う密林でのゲリラ戦に置いて戦果を多く上げ
先程から部下達がゲリラ戦に翻弄されて攻めあぐねていた
「ゲリラ屋相手にまともな正攻法じゃあ通じないわけだ、なら戦い方を変えよう」
全ての密林を無毛の頭にするが如く放たれた鋭利で無慈悲な
のり子の得意とする攻撃を概念的に絡め取る
ゲリラ屋なだけありなかなか相手は姿を現さない、翼で飛翔しようにもすでに頭上には
「厄介だ、本当に厄介だ」
そう呟く声音はどこか喜悦を含んでいた、とはいえこのままでは形勢は不利である、しかし彼女も伊達に
「電磁の糸と云えど張り巡らす木が無ければ」
判断と同時に
「おぉ、なんと云う的確で冷静な判断力か、木の根元を狙ったか!」
花カマキリに似た白い花弁のようなスカートを履いて両の腕に歪曲した大鎌を持つ生徒が感嘆の声を漏らす
「私の
そしてツインテールのやや小型の生徒が姿を見せる、背中には大きな蜘蛛を思わせる外骨格装甲を背負っている
(思たよりやるやないか)
片手片膝を地面につけて眼の前の相手を鋭く睨む、正直ここまで粘るとは思っていなかった、今まで相手していた生徒はもっと簡単に撃破出来ていた、そのせいか久しぶりの強者に苦戦している
「ゲリラ屋の戦いを見せたろやないか!」
すかさず木陰に伏せていたコグモ爆弾を用いて撹乱しつつ
翼を広げ低空飛行をしながらライトニングウェブ《絡め取る雷》をかわして
これぞ彼女自慢の
それを間一髪で
(正直、正面衝突はゲリラ屋の戦いやないなぁ)
久しぶりの強敵に少し残念な気持ちはある、しかしこのまま戦えばそろそろ敵の増援もやって来るだろう
だからといってどうという事はない、自分も全てを出した訳ではないし眼の前の相手が強者である事は認めるが負けるつもりは毛頭ない
だがこのまま戦えば多くの部下を失う可能性がある、今は一騎討ちの邪魔はしないだろうが敵の増援もそうとは限らない
それならここは被害を出す前に引いておくのが得策だ、それに敵の雑兵は多く倒したのだから
「逃げられたか」
正直もう少し意地を張って欲しかったが仕方ない、敵を撤退させる事には成功したのだ
「それにこの先は長いだろうからね」
戦争はまだ序盤である、被害が出ている以上はここで一旦態勢を立て直して次に備えるべきだ
敵が撤退した方向を見ながら増援の到着を待つよう部下に指示を出す
そう、これからが本番なのだ
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