第35話 不敵な笑み
「わたしのほうが、0・1秒早いですね!」
「まだよ。まだ戦いは始まったばかりよ!」
そんな会話が繰り広げられているなか、ナオキが口を開いた。トイレから戻ってきたときに場所を変えていた。いまはハジメの隣に位置する部分のベッドに座っている。あらかじめ断っておくが、ここはハジメの部屋である。
「なあ。
「いえ。いたら、こんなところに来ないと思います」
ハジメはすっぱりと言い切った。
二人の会話は、
「くっ。おマツ。やりますね!」
「あなたもね。でも、勝ちはもらうわ!」
「だから、そんなにかしこまらなくていいって、ハジメ」
「いや。そういうわけにはいきませんよ。
ハジメはかたくなだった。仕事上の付き合いという形を
そのとき、決着した。
「くぅぅ。なんてこと!」
「ふっ。アタシの勝ちのようね。しに……いえ、
勝ったのは、マツだった。
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