第18話 水と油
「
「断る」
「そんなこと言わないで、頼みますよー」
「ダメよ。ハジメ。
マツも、なぜか必死だ。
二人の少女は、さながら一人の男を取り合ってケンカしているように見えた。
ハジメは、静かに過ごしたい。
「
「はい」
「わかったわ」
返事が早い二人。とはいえ、言葉の意味を理解しているのかどうかは疑問が残る。ハジメは、二人のことを信用していなかった。
「とりあえず、落ち着いてくれ」
鼻息の荒い
まるで、水と油のように二人は反発していた。
「どちらが正しいか、勝負です!」
「望むところよ」
それは、男の望むところではなかった。
しかし、金がない。どこかへ出かける
「待て。こんなところで勝負するな。家に入ろう」
「わかりました!」
「仕方ないわね」
二人に了承され、三人はハジメの家に入った。
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