第5話 舞い散る花びら
お
舞い散る桜の花びら。そろそろ季節が一段階進もうとしている。
「どこへ行くんですか?
「
ハジメは
「わかりました!」
「何がだよ」
「
「なんの話だ。そんなことしない」
やはり、二人の会話はかみ合わない。
「しょぼーん」
「うちに来るか? お茶も出ないけど」
「行きます!」
元気よく答えた死神ちゃん。しかし、すぐにこれはおうちデートでは? という思いに至る。
言葉にしてしまうと、断られるかもしれない。必死に口をつぐむ死神ちゃん。その姿は
「なんだ? 変なヤツだな」
「おじゃましまーす」
死神ちゃんが元気に宣言した。
ハジメの家。
「
「思ってないですよ。
「はぁ?」
どうにも、二人の会話はかみ合わない。
「あの。ご両親は。アイサツしないと」
「なんでだよ。いないぞ。もう」
察した
「……」
「とりあえず、ゲームでもするか。というかほかに何もないし。……の前に、歯磨きだな」
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