第208節 首都決戦2 (共闘討伐編63)

「わ、分かりました。」と、女子高生は恥ずかしがりながら服をたくしあげ、医師に胸を見せた。

 そして場所は変わり、横転した電車内。

照の体を使う望獣の頭突きが当たり、頭突きが当たった男の鼻は潰れ、鼻血を出している。

 頭突きで潰された鼻はゆっくりと少しずつ治りつつあった。

 そして、その治りつつある鼻から出ている鼻血を右手の親指で拭い、見るとさっきの余裕ぶっていた態度は消えた。

「…成程、さっきの発言は事実だったか。なら、俺も本気を出そう。お前らから見れば強い侵略者程度の認識だろうが俺にも立場ってもんがあるからな。一応聞いておこう、代わるつもりはあるか?」

「ないな。それにお前は聞いた話じゃ、成長したと言えど龍牙の野郎に負けたそうだな。正直負ける気がしない。」

「そうか、なら俺はさっきのお前の発言をそのまま返してやるよ。」

「良いね、戦いはこうじゃねぇと面白くねえ。が、お前のセリフが現実になることはない。何故なら、俺には一切の奢りや油断等敗因になる要素が今の俺にはないからだ。」

 と、2人は一通りやり取りをした後、2人は集中力を高め、2人は戦闘形態になった。

「面倒な話は無しだ。さっさと始めようぜ。」

「ああ、そうしよう。」

と、話してから一呼吸置いて二人の戦いは始まった。

 二人の戦いの戦いは数発のパンチと蹴りが数回ぶつかる中で横転した電車内を縦横無尽に移動しながら行われていた為、横転した電車中の開閉ドアのガラスや窓のガラスはちがいはあれど割れ、窓自体や窓のフレーム、天井、壁にはガラスと同様に電車中で亀裂が入っていたり、場所によっては吹き飛んでいないのが不思議な程に亀裂だったりと二人の戦いは電車内とは思えない程激しく、被害ぎ小さいところでも二人のパンチやキックがぶつかり合った際に生じる衝撃はで出来たものであり、戦いに巻き込まれなかった者がいなかったのは幸いだった。

 そして、互いに出血等の直ぐに分かるダメージは無いが、それは両者共に超人という人とは隔絶した身体能力や自然治癒能力がある為、互いに攻撃はヒットしているが、クリーンヒットと言えるものがない為、自然治癒でなかってことにできるので出血も直ぐに止まってしまう、よって出血等の直ぐに分かるダメージは無いというわけだ。

「そういやあ、お前の名前を聞いていなかったな。俺は北玄(ほくげん)。」

「猛(たけ)。」

「そうか。猛、そろそろ体も温まったか?」

「ああ、万全過ぎる程な。」

「そうか。なら、そろそろ本気で殺り合おうぜ。」

「良いだろう。」

 そうしてここで男が更に速度を上げ、それに呼応するように望獣も速度を上げた。

 こうして本気の戦いが始まった。

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