第179節 九州にて…2 (共闘討伐編34)
「他に質問等がある方はいらっしゃるでしょうか…?」
「…一つ聞きたいのだが。」
「はい、何でしょう…?」
「ここにいる者を含めて20人を選定するということで良いのか…?」
「はい、その通りでございます。」
「分かった、では進めてくれ。」
「…はい、では進めさせていただきます。まず、ここにいる10名の方々は入れさせていただきます。次に、桜様、物一様も入れさせて頂き、残りの8名は桜様と士様のお2人に選んでいただいた方々を入れる予定になっています。」
「では…、その残りの8名をここで発表するのか…?」
「はい。」
・
「ーの8名になります。意見があれば遠慮なく仰って下さい。」
執事は会議室をぐるっと見回し意見がある者はいないと判断した。
「では意見はないということで決定とさせていただきます。」
全員が頷き、同意していることを示した。
その後会議で決定したメンバーで四統の下っ端等一部が暴れている現場に向かった。
向かった現場は港に近く、周りのあちこちに血痕がありかなりきな臭いところだった。
「皆さん、少し待って下さい。僕が敵が近辺にいるか探知しますので…。」
メンバーは頷き、了承した。
物一は集中して周辺3キロに敵がいるか探知した。
「結構いますね。」
「数はどれくらいだ?」
「そうですね…、ここから北から時計回りに2.8キロ先に5人、北東3キロ先に3人、東1.5キロ先に1人、南東2.3キロ先に8人、南2キロ先に3人、南南西3キロ先に7人、西2.5キロ先に4人、北北西に10人、最後、北700メートル先に2人、1キロ先に3人、3キロ先に8人の合計55人です。」
物一の探知による報告を聞いてから士がメンバーに指示を出していく…。
「…よし、では俺、桜、物一君は其々人数の多い南東、北北西、北に行く。残りは2〜3人でのこりの敵の掃討に行ってくれ。」
『了解!』
その後、士や物一等の追撃を行うグループは数時間をかけて下っ端等の掃討によって四統へ損害を与えて撤退させることに成功した。
1日休んでから、やることを終えた士や物一達は九州支部に戻り、報告を行った。
同日、夜。
「あの…士さん。」
「なんだ…?」
「結局、僕成長出来なかったのであまり意味がなかったと思うのですが…。」
「俺や桜はそうは思わないぞ。」
「えっ…⁈」
「では逆に聞くが、あの方と照さんは君に決めて、君をここに送り出す際、あの方は君に成長してこいと言ったか?」
「…言ってませんね。」
「「…‼︎」」
士と物一が話していると慌てた様子で2人のところに桜が走って来た。
「2人とも!今の気配…。」
「まぁ、これだけ強い気配を堂々と放っていれば気づかないはずがないな…。」
「…ええ、もしかすると火花さんのいう虫利くんを救出しに行った時に火花さん達を見ていたっていう…?」
「…いや、違う。」
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