第178節 九州にて… (共闘討伐編33)
「ああ、そうだ。」
そして場所は変わり九州支部。
「…今、本部から知らせが入って、照さんと協力関係にあるところからの助っ人によって北からの侵略者を撤退させるた…と。」
「では、私達が近辺に彷徨いているのを片付ければ取り敢えず安心ですね。」
「…そうなるね。と言うことで明日、士さん達をここに呼んで会議を行おう。」
「承知いたしました。」
翌日、九州支部会議室。
会議室には前回より少し少ない15人がいる。
その15人は実力は当然現在九州支部にいる中ではトップクラスであり、同時に情報が漏れる可能性が低いと判断された者等だ。
「揃ったようですので会議を始めさせて頂きます。」
会議室にいる全員が頷く。
「昨日、本部から北からの侵略者を撤退させることに成功したと知らせが入りました。」
「流石は我々の組織で最強の照さんだ。」
因みにこの会議室にいる面々には照の強さを身を持って体感した者や、照が闘っているところを見て照の強さを知っている者でもあり、照が何故自ら戦おうとしないのかをしっている者達でもある信用できる者達なのだ。
他の面々も頷き発言した者と同じ意見の様だ。
「よって、敵により損害を与えて撤退させる為のメンバーを選定したいのですが…反対意見や推薦したい者がいれば教えて下さい。」
口を開いたのは士だ。
「俺は賛成だが、確認したいことがある。」
「はい、何でしょうか…?」
「追撃として敵に損害を与えて撤退させることで再起するまでの時間を長くさせる…と、いうことで良いのか…?」
「その通りでございます、士様。一応、御説明致しますと。敵は大陸の国の支援を行っている組織である為、追い詰めすぎると何をしてくるか分からない上、最悪の場合戦争になるかも知れないので、ある程度の損害に抑えようとしているのです。」
執事の説明を聞いて全員が頷き、理解したことを示した。
次に士の隣に座っている男が口を開いた。
「追い詰めすぎないよう損害を与えて再起まで時間をかけさせるというのは理解した。だが、それならばこちらも少数精鋭の方がいいのではないか…?」
「それはこちらも思っていました。なので、最初に『推薦したい者がいれば教えて下さい』と申したのです。」
「成程。では聞くが少数精鋭にすることは分かったが、実際どれくらいの人数の予定なのかを教えてくれませんか?」
「大体で良ければお教えすることが出来ますが宜しいですか?」
「ええ、それで構いません。」
「分かりました。そうですね…現時点の予定では20名です。」
「…それは随分と絞りましたね。」
「他に質問等のある方はいらっしゃいますか…?」
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