第168節 映像報告 (共闘討伐編23)
「はは、ありがとう。僕の誇りにさせてもらうよ。」
と、話しながら本部に向かって歩いていると火花が少し残念そうな顔をしながら照達3人に近づいてきた。
「ちょっと!少しくらい私の分を残しておきなさいよ!」
「…良いじゃないですか、貴女の修行になったのですら…。」
と、火花も合流して本部に戻った。
そして、龍牙の執務室に入った。
そして現在、九州本部。
龍牙からテレビ通話がかかってきた。
「またジャックによる通話か?」
「いえ、これは…、龍牙様からのテレビ通話です。」
「間違いありませんか…?」
「…はい、確認しましたので間違い無いかと…」
「分かった、スクリーンに繋げてくれ。」
「承知しました」
九の指示を受け、部下がテレビ通話を巨大スクリーンに繋げてからテレビ通話に出た。
「…繋がったようだな、良かった。」
「龍牙様がテレビ電話をかけてくるとは…、どうされましたか?」
「…何、ちょっとした連絡だ。」
「そうでしたか…。で、あればテレビ電話ではなく、普通の通話で良かったのでは…?」
「いや、そう言うわけには行かないのだ。」
「何故ですか…?」
「…まぁ、先ずはこれを見てくれ。」
龍牙は本部の城壁に設置していたカメラと上空からドローンを使って撮っていた2つの映像を編集したモノをスクリーンに映し、テレビ電話で見せた。
「…これは、流石としか言えませんね。」
「すみません、龍牙さん。あの…貴方が戦った男が強いのは見てよく分かりましたが、実際戦ってみてどうでしたか?」
「…そうだな…感覚としてはカグツチオンリーの照よりちょっと弱いくらいだと思う。」
「…そうですか…、ありがとうございます。」
(ということは僕が全力をつくしても勝つのは難しい。それに、あの回復力に防御力、成程、龍牙さんが成長しなければ勝てなかった可能性が高いとは…今回の戦いはかなり厳しいモノになりそうだな…。)
「さて、君達にみせたのは僕等のいた本部を攻めてきた者達の戦い方と戦闘能力を理解してもらう為に見せたものだ。何か質問はあるか?」
龍牙の言葉に反応したのはこっちに援軍の1人のとして来ている物一だ。
「龍牙さん、質問しても良いでしょうか?」
「勿論、関係することならなんでもいいぞ。」
「はい。では遠慮なく…、あの男の能力は分かりますか…?」
「そうか、なら、これからする報告を聞いてくれ。」
「分かりました。」
「それじゃ、さっき見せた映像を踏まえて僕の報告を聞いてほしい。」
全員が頷き、了承を示した。
「じゃ、説明を始めよう。先ず、本部を襲ってきた奴等とそっちで治安を脅かしている奴等は同じ組織だと判明した。」
「本当ですか⁈」
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