第163節 本部で…2 (共闘討伐編18)
翌日。
俺は学校が終わってから一度家で制服から火花に頼んで新しく高校の制服におもりをつけたものを新しく作ってもらい、前に使っていた物は凍士に譲った。
そして追加で、首、足首、手首に装着する重りを作ってもらい、今、それを装着し、上から運動着を着た。
その後、俺は凍士の家に寄り、凍士を連れて龍牙のいる本部に向かった。
本部に着く頃には完全に日が沈み切っていた。
俺と凍士は前回と違い、龍牙の執務室に入った。
「龍牙、要件はなんだ?」
「…簡単に言えば…確認だ。ここ、本部を護る手伝いをして欲しい。」
「…分かった、引き受けよう。」
「勿論、僕もです。」
「ありがとう、感謝する。」
「それで…ここに向かってきている奴等はどうするんだ…?」
「それについては外に向かいながら話そう」
「分かった。」
そうして俺達3人は龍牙の執務室から出て外に向かって歩き出した。
「さて…と、君達2人がこちらに来る前に部下から九州を手中にしようとしている外からの敵の一部がここを目指して進んできているという報告が入ったんだ。」
「そうか。なら、こんなチンタラ歩いている場合ではないのではないか?」
「その必要はない。」
「何故?」
「僕の選りすぐりの部下達をその敵達のところへ向かわせたからさ。」
「そうか…、それで俺と凍士は何をすれば良いんだ?」
「…ここの庭にやってきた敵を戦闘不能にして欲しい。」
「分かった、任せろ!」
「僕も師匠の一番弟子として粉骨砕身、全身全霊でこの任務にあたらせていただきます。」
「ああ、頼むよ。」
俺達は本部の庭でエネルギーを溜めながら敵襲に備えて、戦闘体勢をとっていた。
暫くすると龍牙の部下と思われる女性から30名程が龍牙の部下を戦闘不能にして突き進んでいるという報告を受け、俺は凍士に重りを外し、全力で戦うことを許可して凍士を送り出した。
すると凍士は嬉々とした表情を俺に見せてから外に向かった。
そんなに戦いたかったのだろうか?それとも自身の能力を使う機会がなかったことによる欲求不満なのだろうか?まぁ、俺には関係ないし、しっかり任務を果たしてくれればそれで良いのだ。
「…来たか、だけど、思っていたより多い」
「そうなのか…?けど、この程度の奴等なら凍士1人でも問題なさそうだな。」
龍牙は俺の言葉に頷き、肯定する。
「そうだな、けど、一応僕等も向かおうか。」
俺と龍牙が本部の敷地の外に出ると凍士が〈アイス・アーマーをまとって敵、30人程と戦っており、凍士が能力が成長し、直刀から日本刀のような形の武器に変わっており、その武器で次々と敵を切り捨てていくところだった。
「…また、強くなったみたいだな。」
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