第162節 本部で… (共闘討伐編17)
「…聞こえるかな?…、聞こえているようだね。では、話に入ろう…ズバリ!君達、私達の仲間にならないか?」
「何故だ?」
「…単純だ、この九州を手に入れるためだ。」
「…そんなことに手を貸すと思うか?」
「…そうか、なら…この支部も…。」
「…ということはやはり貴様らが。」
「そうだが?」
「そうか、なら言っておいてやろう。お前等が襲った場所は最も危険な場所だぞ?」
「何を言っている?」
「お前等が襲ったところは俺達の最強がいるところだからな…。」
「…そうか。しかし、問題はない。」
「…直ぐに悪い報告が来ると思うぞ?」
「…くそ。まぁ良い、覚えておくが良い、私達を止められるなら止めてみるが良い!」
というと、男は電話をぶつ切りした。
・
少し時間を遡り…。
2日前、本部。
「…よく来てくれたね、照くん。」
「…それで…、どんな要件ですか?」
「君に話しておきたいことがあるんだ。」
「分かった、聞きますよ。」
「ありがとう。…北と南で外の組織が侵略しようとしていると報告が入ったんだ。」
「それで、俺は何をすれば?」
「…何、簡単なことさ。ここ、レスト・ダイヤ本部を敵が狙ってくるだろうから…その時に敵を殺さずに戦闘不能にして欲しいんだ。」
「はあ…、しかし、何故戦闘不能なのです?殺す方が確実だと思うんですけど…。」
「それを今から説明するから聞いてほしい」
「…分かりました。」
「簡単に言うと敵方を選別するんだ。」
「と言うと…?」
「侵略をしようとしている組織は敵国の特殊部隊の支援をしているらしいから、その特殊部隊を倒してこちらに寝返るように勧誘する予定なんだ。」
「成程。それで、こちらにつく者は生かし、そのまま的につくものは処理する…ということで良いのか…?」
「それで合ってるよ。けど、凍士くん達残っている実力者にも手伝ってもらう。」
「分かった。それで、俺はここに残れば良いのか?」
「…一度帰っても良いよ。また、明日ここに来てくれれば僕は構わないからね。」
「そういうことなら、ここに泊まることにする。」
「…そうか、ありがとう。」
「…それで…?俺の泊まる部屋は…?」
「私がご案内致します。」
「分かった、頼む。」
俺が案内されたのは休憩室のような内装の部屋だった。
休憩室のような内装ではあるが、おおきくて、柔らかそうな枕と布団があるというところは違うが、簡単に言えばほぼ休憩室という感じだ。
「ありがとう。それと、シャワーは何処かわかる?」
「それでしたらこの部屋を出て左に進んで突き当たりを右に曲がるとありますよ。」
「そうか、ありがとう。仕事に戻ってくれて良いよ。」
俺をこの休憩室に案内した女性は俺に軽く会釈してから退室し、仕事に戻った。
翌日。
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