第147節 デート2 (共闘討伐編2)
「ええ、霞だけど…それが何か?」
「貴女と同じ名前のご婦人が…『後で私の娘と彼氏が来ると思うから…』と今、お出ししたものを出してくれと言われましたので…」
「…ありがとう」
「それでは、失礼致します。」
火花は男性スタッフが業務に戻ったのを確認してから大きく溜め息を吐いた。
「…本当にごめん、家の母親が…。」
「それぐらい愛されてるってことだろ?」
「それはそうだけど…でも、私達のデートにまで関わってくるのは…さ、分かるでしょ…⁈」
「ま、そうだけどさ。今回はこれを食べようぜ、頼んでたってことは…出してくれるってことだろ…?」
「それもそうね。」
「なら、冷める前に食べようぜ。」
「ええ、そうしましょう。」
と、こんな感じで折角なので運ばれたバターチキンカレーを食べることにした。
「このカレー美味いなっ!」
「こっちのグリーンカレーもイケるわ!」
「本当か?…確かにこれも美味いな!あとは…この見るからに辛そうなカレー…だな。俺、辛いのは苦手なんだ…お前は?」
「私は一応大丈夫だけど…」
「本当に情けないが…、その赤いカレー一口でいいから先に食べてくれないか?」
「ええ、いいわよ。貴方には助けられているしね。」
火花は赤いカレーのルーにちぎったナンをつけて一口食べた。」
「…これは…!」
「どうした…⁈相当な辛さだったのか?」
「ええ。だから…、バターチキンカレーと一緒に食べた方がいいわね。」
「それで…味は?」
「美味しいわよ。でも…、さっき言ったけど、辛いからバターチキンカレーと一緒に食べた方がいいわよ。」
「そうか、ありがとう。」
「それにしてもあんたにも意外な弱点ってあるのね…。」
「当たり前だろ…この世に完璧な生物なんていないんだから…(照)。」
「それはそうね。…!やっぱり、赤いカレーだけよりもバターチキンカレーと一緒の方が美味しいわね…」
「そうだな…、辛さもバターチキンカレーのおかげで抑えられているし、その上で更に美味くなるなんて最高だな…♪」
「ええ、そうね。今度は…コレと合わせてみましょうか。」
「グリーンカレーか。バターチキン程ベストマッチではないだろうに、物好きだな…お前は。」
「いいじゃない、折角3種類もカレーがあるんだから色々試した方が発見もあって楽しいでしょ?」
「そういうモンか…?」
「そういうモンなの…♪」
「そうか…なら、俺も…。」
「「…!」」
「美味しい!」
「美味い!」
「やっぱり試してみないと分からないわね…。新技も食事も…。」
「そうだな…でも、やっぱり俺はバターチキンと激辛カレーだな。俺は…。」
「…私はグリーンカレーと激辛カレーの方が好みね。」
「ま、そうか。それじゃあ、腹も膨れたことだし、次は…体を動かしに行こうぜ」
そして俺達はオシャレな店を出て移動した。
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