第4章第146節 デート (共闘討伐編1)

俺は進学してから数週間が計画し、今日は火花とデートをする約束になっている。

 そして今は、火花の家に歩いて向かっているところだ。

 彼女の家に着き、インターホンを押して彼女が出てくるのを待つ。

(ホント、この家は見た目以上にデカいからな。今でも圧されそうだ。)

照は家から出てきた火花は着ている服がよく似合っていることも相まってとても好みの容姿をしている。

 「お待たせ、照君♪」

「…」

「何か反応してよ、恥ずかしいでしょ(照)」

 「いや…、凄く似合ってるいると思うけど、その言葉遣いは…ちょっと…」

「やっぱりそうよね…。」

「…いや、悪いとは思わないけど…、その…、違和感が…」

 「ええ、私もそう思っていたのだけど…この前今日のことを話したら…」

        ・

「…照君とデートするの⁈」

「そう言ったでしょ。」

「なら、言葉遣いも変えた方がいいと思うわ。」

「何で…?」

「男というのは好きな女の新たな一面を知ると萌えてより好きになるものなの♪」

 「だから言葉遣いを変えろって…、私の場合は逆効果だと思うわ。」

 「そんなことないわよ…貴女は私の娘なのだから、言葉遣いを直せば好感度アップ間違いなしよ!」

  「それで…どういう言葉遣いに変えるの…?」

「…それで、その言葉遣いになってたって訳か。」

「そういうこと。」

「でもまぁ、たまにならそういう言葉遣いもいいと思うぞ。」

 「本当に…?」

「ああ、本当だ。それじゃ、行こうか。」

 「ええ、行きましょうか。」

俺達は今日時間を目一杯に使って色々なところを回ると2人で話して決めたのだ。

 まずは電車に乗って、近くの映画館で俺の好きなアニメの映画を見た。

 「…正直、大したことないって思ってたけど、面白かったわ。」

 「だろ?実写も良いけど、アニメも凄いってことが分かっただろ?」

 「ええ、私が持ってた無意識の偏見が排されてなんかスッキリしたわ」

 「そりゃあ、良かった。」

「次は私の番ね。」

 俺は火花の先導でオシャレな雰囲気の店に入った。

「なぁ、本当にここで食うのか…?」

「そうよ、何か不満でもあるの?」

「いや…、こんなオシャレなところだと異物というか…、その…、場違いなんじゃないかと…」

 「そんなことないわ。貴方は私が惚れた男、それに、何か言ってきたら私が対処するから大丈夫よ。」

 「そ、そうか…ありがとう。」

「そんな暗い空気出さないでよ。折角のデートなのに勿体無いじゃない。」

 「そ、それもそうだな。」

「お待たせいたしました、バターチキンカレーになります。」

運ばれてきたカレーはナンにつけて食べるタイプのものだったが全てがビッグサイズで明らかに1人前ではなかった。

「これ…頼んだ?」

「俺は頼んでないぞ。」

「私もよ。これはどういうこと…?」

 「と、言われますと…?」

「これ…、私達は注文していないわ。」

「そうですか…。失礼ですが、霞様であっていますでしょうか?」

「ええ、霞だけど…それが何か?」






 

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