第3章第93節 後任 (侵犯編1)
福は照に珊瑚が殺されたことを自分の拠点に戻って、残りの最高幹部の2人に伝えた。
ネモとケイジュの2人は福から珊瑚が照に殺されたことを知らされると呆れた顔をしていた。
「アイツは馬鹿だ…」
「確かにあの男の行動はとても愚かだったわ。けれど、私達にとって有用なことを教えてくれたと思うわ。」
「どういうこと?」
「あの化け物の弱点が分かったかもしやないってことよ…。」
「そうか…!」
「さてと。話を遮ってしまって申し訳無いけど、僕の新しい姿を君たち2人に見せるよ。」
そして、福の新たな姿を見た2人は…
「あぁ……素晴らしい……❤️」と小さく呟き、ネモは直立不動になっている。
「はは、ネモがこうなるのも無理はない…これは凄まじい…気を抜くと俺も気絶しそうだ。」
「ケイジュ申し訳ないがネモを起こしてくれ。」
「分かったよ。」
ケイジュはネモの肩をゆすり直立不動で惚けているネモを起こした。
「申し訳ありません、福様。」
「良いよ、今は誰もいないからね。
さてと…入って来て良いよ。」
と福が言い、入って来たのは…
“狂人”
「「…‼️」」
「何故この男なんだ‼️」
「どうしてこの男なのですかっ‼️」
「まあ、最もな疑問だね。まあ簡単だよ。
僕からすれば、珊瑚よりもまだ楽だからだよ。」
「そう言うことでしたか…福様に理由があるならそれで構いません。」
「つー訳で、これからは対等な立場で宜しくな。お二人さんっ!」
「さて…早速だが、ケイジュ、マライ、2人に頼みたいことがある。」
「おう!なんでも言ってくれ!」
「その任務は解体して良いのか❓」
「解体は駄目だが、戦闘は許可する。」
「それと…マライ、君に僕の力の一部を貸し与えよう。」と言って、福はマライに手を出すようにジェスチャーで指示をした。
それを受けて、マライは左手を福の前に出した。
すると、福はマライの左手に右手を乗せた。
そうすることで福の力の一部を手を乗せた相手に与えることが出来る。
最も…これは相手の同意がなくては行うことが出来ないのだが…この3人を初め、福がトップを求める組織は全員が福に服従している為、同意を得る必要が無いのだ。
「おおっ、これがボスの力の一端。
凄いパワーを感じるぞ…。」
「その力を得たからと言って天狗になったら、珊瑚の二の舞になるだけだからね」
そして、二人は福にそれぞれ任務を与えられた。
「頼むよ。それと…マライ、問題を起こさないでくれ…。」
「分かってるよ。」
そして…珊瑚の後任、マライとケイジュはそれぞれの任務に就く為、福の拠点から出て行った。
・
今日は、俺が龍牙と先輩を抜いた。
凍士・彩羅・物一の3人と〈カグツチ〉にならず、身体強化の一つである〈ブースト〉状態で相手をした。
〈カグツチ〉は〈ブースト〉の上位形態である為、全力の〈ブースト〉を長く維持出来る様になれば自ずと〈カグツチ〉のコントロール精度も上がると俺は考えたからだ。
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