第92節 告白そして組織設立 (設立編・アフター4)

そして、俺は霞家の車に乗って家に帰った。

 車内にて。

「先輩、俺と付き合ってもらえますか」

「ええ、勿論。私の目標も貴方の隣に立ち続けるとこだから…。」

「じゃあ…」

「ええ、お受けするわ。」

車内は大きく盛り上がった。

 「ありがとうございます。」

と、盛り上がっていたら俺の家に着いた。

「先輩、またいつでも来てください。」

「勿論。けれど、貴方も無茶しないようにね。」

 「分かってますよ。」

6月…俺たちはネットも繋いだ上で自分たちの組織名を決めることになった。

 言っていなかったが、この部屋にはWi-Fiがあるのだ。

 と言っても、俺が知ったのはついこの間なのだが。

 どうやら、俺が入院していた間に父さんが業者に頼んで設置してもらったそうだ。

 おかげで、zoomの様な感じで龍牙さんの時には参加出来なかった2人も画面越しではあるものの、参加することができたというわけだ。

 「さて…先輩を含めて誰が組織のトップを務めることになったんだ⁈」

「それは僕だよ。」

「龍牙さんが…?てっきり榴あたりかと…」

「僕が名乗り出たんだ。そして、皆んな賛同してくれた。だから、この組織のトップは僕になったんだ。」

 「決めたのは、トップだけ?」

「いや、僕達で組織名を考えてみたんだ」

「どんな…?」

「色々と出たんだが、最終的にはディアさんの『トルマ・ダイヤ』に落ち着いたよ」

「悪くはないと思うけど…、そうだな…

『レスト・ダイヤ』何てのはどうだろう?」

「僕は気に入ったよ。皆んなはどう?」

他のメンバーも頷いている、納得したようだ。

 「それで、俺から療ニを除いた10人を最高幹部とする…‼︎」

この場にいた全員が驚きと嬉しさから、

言葉を発することができなかった。

 暫くの時間をおいて…凍士が質問してきた。

「それで、師匠…。その最高幹部の名称は…?」

「名付けてッ…、『10貴士』…だ。」

「すみません。照さん、何故自分はその…

『10貴士』から外されたのでしょうか…?」

 「まあ、当然の疑問だな。しかし、

この『10貴士』には条件が2つある。

一つ目、俺から認められていること。

二つ目、能力の上下関係と理解度だ。」

「では自分は誰の能力の下なのでしょうか…?」

 「癒天だ。彼女の能力は知っているだろう?」

「はい。“治癒”ですよね。」

「そうだ…彼女の能力は一切攻撃力が無い代わりに、凄まじい自己回復力と治癒能力がある。」

「納得しました。確かに、自分は入れませんね。」

 こうして…ここに、【クリア・ゼロ】に対抗する為の…そして、この国を希望で照らす組織。

 『レスト・ダイヤ』が誕生したのだ。

第二章:設立編完。




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