第69節 紹介と分担決め (設立編35)
(まぁ、良いか。顔合わせたことあるし…)
ネモに呼ばれた男は福に要望を伝えに行ったが、『任務で自分のことやりたいことを出来るんだから我慢して欲しい。(圧)』と、却下された。
「しょうがねえ、今の任務内容で我慢するか…」
・
約束の日、武舞台のある部屋にて。
「ホープ、紹介しよう。もう1人の俺の仲間であり、唯一の男友達、石上榴(いしがみりゅう)だ。」
「ブローディア・ホープさんだね。照から聞いているよ、照の力を引き出したそうだね。尊敬するよ、これから宜しく。」
「ええ。こちらこそ宜しく。火野くんの仲間ということは貴方も“能力持ち”なのでしょう?」
「そうだけど、知りたい?」
「まぁ、良いわ。教えて貰うのはまた今度で良いわ。」
「そうしてくれ。僕としてもそのほうが楽なんだ。」
「さて。今日、皆(みんな)を集めたのはホープを含めた新たな役割を決めたいと思ったからなんだ。」
「ホープは彩羅のボディガードをしたいと言っているけど、先輩はそれで良いですか?」
「即決は出来ないわね。この前の照との試合を見て貴女が強いことは分かったわ。けど、照が相手じゃあ貴方がどれ程の強さなのか良く分からないわ。だから、私と試合をしなさい。」
「ちょっと待って!何を言っているの?
貴女、今自分で私が強いって認めたじゃない。何で試合をする必要があるの?」
「言ったじゃない。照が相手じゃあ貴方の実力が分からないって。」
「それの意味が分からないの。確かに火野くんの強さは次元が違いを感じた、それも全力じゃあないって知って尚更ね。」
「だから、私と試合をしてってのよ言っているのよ。」
「分かったわ。その話、引き受けます。
それじゃあ、日程決めは後で。」
「じゃあ、彩羅のボディガードは保留で他の役回りを決めよう。」
「師匠、僕はこの地域近辺に限定してくれませんか?」
「何故なんだ?癒天が手伝ってお前の負担も減っただろう?」
「それはそうなのですが…」
「何か問題でも発生したのか?」
「問題というか…、その…“慈善の心”が強くて仲間集めより怪我人の回復を優先していてあまり仲間集めが進んでいないんです。それに確かに、負担は減りましたけど、精神的普段は増えたので結局は前とあまり変わっていないので…」
「だから、地域を限定して仲間集めをしたいと。」
「はい」
「癒天、お前は構わないのか…?」
「はい、手伝いどころか邪魔になっているようなので。」
「邪魔とは言っていないだろう?」
「でも貴方精神的普段は増えたって言っていたじゃない!」
「でも身体的普段は減ったと言っているだろ!」
「はあ。2人とも落ち着け、凍士お前の考えは分かった。お前の提案を承認しよう」
「ありがとうございます‼️」
「良いか、その代わり任務はしっかりと果たせよ⁈」
「「わかっています‼️」」
「なら良い。」
「さて。榴、すまない遅くなってしまったが、お前は要望とかはあるか?」
「いや、ない。今の任務が1番合っている気がするし…」
「そうか、じゃあお前はそのままで良いか…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます