第66節 自己紹介 (設立編32)
一方、照たちは2人が来るまで上で雑談を楽しんでいた…
「6分45秒。結構苦戦しましたね、師匠」
「そうか?俺的には相当苦戦していたと思っているんだがな…」
「そうなんですか?それにしても意外ですね、師匠があれ程追い込まれるなんて…」
「そうか?確かに意外と追い込まれたな、あれ以上長引くようなら〈カオス・アップ〉状態にしてなって無理矢理決着を着けようと思っていたんだ。」
「そうですか…だとしても初手から僕等にも見せたことのない状態になるなんて、酷いですよ。それも初対面のディアさんに使うなんて、僕はショックでした。」
ここで2人が2階のリビングに姿を見せた。
「遅かったな。」
「すみません、色々と下で話していました。」
「そうか、それじゃあ紹介しよう。先ずは…」
「私は、霞火花(かすみほのか)。貴方の一つ上よ、宜しく。」
「次は僕ですね。僕は氷川凍士(ひかわとうじ)、11歳です。年下ですけど、一応兄弟子 になります。」
凍士は不安そうに俺の方をチラッと見て、直ぐにホープの前に顔を戻した。よく分からんが、自信がなかったのだろうか…。
まあ、今はどうでも良いか…
「次は私ですね。私は、女無癒天(めなしゆめ)、12歳です。宜しくお願いします。」
「あと1人いるんだが、それはまた今度ってことで。最後に俺が改めて自己紹介しよう。火野照(ひのしょう)、歳は14だ。宜しく。」
「ディア。皆(みんな)に自己紹介してもらったけど、聞きたい事とかある?」
「あるわ。先ず、貴女と照の関係よ。」
「それは今から説明するから。」
「分かったわ。」
「照さん、良いですよね?」
「勿論だ。そいつも決まっているようだしな。」
「ありがとうございます。それじゃあディア、話すわね。先ず、私が照さんに小さい時に助けてもらった話はしたわよね?」
「うん、そうね。」
「そして、私はその後その当時高校生くらいの女の人に拐われたの。」
「えっ…」
「おい!初耳だぞ‼️」
「私たちも照と同じ気持ちよ。」
「すみません。皆さんには後で説明しようと思っていたのですが、取り敢えず私の話を聞いていただけますか?」
「あ、ああ、すまん。突然のことで取り乱してしまった。すまない、続けてくれ…」
「はい。それで、その女の人に何かの研究施設跡のような場所に連れて行かれて、そこには照さんと同じくらいの男の子がいたの。」
(成程、その男の子というのがあの男か。やはり、彩羅は利用されていたようだな)
「それでその男の子から女の人を介して何かが私の中に入ってきたの。その瞬間声を上げてしまうくらいの激痛が体に走ったの。そして、成長する度ににその何かに体を蝕まれていったの。そして、照さんに助けてもらった時には私自身の自我はほぼ無いに等しい程になっていたわ。」
ホープが彩羅に質問した。
「ないに等しい程って…どれくらいだったの…?」
「そうね…私は、私をさらった女の人と男の子が照さんたちのところに行った時は私自身の意識はあったけど体の支配権を取り返す力さえ無かったてこと。」
「ありがとう、良く分かったわ。」
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