番外編3-1 火花VS鉱己
これは鉱己が居た、5日間の間に行った試合とその結果報告である。
鉱己が照と顔合わせをした翌日。
鉱己が火花に手合わせを申し出た。
「火花さん、僕と手合わせ願えませんか?」
「分かったわ、引き受けましょう。」
「それじゃあ…」と言い、鉱己の顔が嬉しそうな顔に変わっていく。
「しかし、その前に許可を貰わなくては試合は出来ない。それは認識しておきなさい!」
そして、火花はその場で電話を始めた…
「何故態々許可を取る必要があるんですか?」
はあ、と溜め息を吐いてから彩羅が答えた。
「能力者同士の試合を地上で行って見なさい?間違いなく目立つでしょう…」
「確かに…」
「だから、それに適した場所で試合をする為に許可をとっているのです」
「成程。ではその適した場所というのは…。それについてはついてからのお楽しみということで。」
「許可が降りたわ。それじゃあ日程を決めましょう。貴方、指定はある?」
「出来れば今すぐが良いのですが…」
「それは無理よ。準備が必要だもの。そうね、2日後にしましょう。2日後の水曜日で良い?」
「それが最短ですか?」
「そうよ」
「なら、2日後でお願いします。」
「分かったわ。それじゃあ日程も決まったから今日はそのまま彩羅と一緒に彩羅の家に帰りなさい」
「分かりました」
そして2日後。約束の日。
火花は凍士と地下室の武舞台のある部屋で彩羅が連れてくるのを待っていた。
40分後、彩羅が絋己を連れて地下室の武舞台のある部屋にやって来た。
鉱己はなんだここは。という感じに驚いている。まぁ、ここに初めて来た時は誰しもが経験することなのだから。と火花も思っていた。
気持ちを切り替えて。
「火花さん。今日は宜しくお願いします。」
「こちらこそ、宜しく。」
「それじゃあ、審判は私が務めさせて頂きます。お二人ともこれからルール説明をします。」
「はい」
「分かりました」
「先ず、制限時間は30分。
次に武舞台から一部でも場外に落ちた場合は落ちた側の負け。
次に頭等の急所への攻撃は無し。あった場合は行った方の負けになります。
次にリタイアをした方の負けになります。
最後に危険だと判断した場合はこの、
「凍士くんが試合を中断し私の基準で優劣を付けさせてもらいます。 宜しいですね?」
2人が頷く。
「では2人とも武舞台に上がって下さい」
2人は武舞台に上がる。
「いつでもどうぞ。」
「では僕から…行かせて頂きます!」
鉱己は武舞台のタイルを数枚浮かせて、火花に向けて飛ばした。
「…っ‼︎」
しかし、火花はこれを間一髪で躱し、反撃に転じた。
ここでは、火花は熱エネルギーで攻撃力を高めた直接攻撃しか攻撃方法を持たないが、鉱己が飛ばしたタイルの一枚を掴んで火花は鉱己に投げ返した。
鉱己はその火花が投げ返したタイルをなんとか避けたが、その時に安堵してしまった鉱己は距離を詰めていた火花に気づかなかった。
火花は攻撃力を高めた連続パンチを当てて鉱己はそのまま場外に出て勝敗は決まった。
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