番外編2-3 凍士の4ヶ月3

この日の翌日から地下室では筋トレ、帰ってからは精神トレーニングと2キロの持久走をするようになった。

 ある日、僕は自分の能力の応用の幅を調べる為に家の近くにある公園に来ていた。

 ここの公園はあまり広くない上に人も滅多にこないので丁度良かった。

 調べる中でも、特に幅が広いと思ったのはスケートリンクのイメージで地面に薄く氷を張った、大きさは公園の半分2メートル30センチくらいだ。

 これを維持するのは今の段階では全力を出しても30秒程度と非常に短かった、これではとてもじゃないが実践では使えない。しかし、移動方法として拡大とスピードの加速が出来ると思った。

 もう一つは、今の僕が全力のイメージをしたが10センチ程度の小さいものだったが槍?直刀?わからないが、とにかく鋭い氷の刃を作ることができた。これには、攻撃方法が拡大できるのではと思った。

 例えば、全長1メートルの剣を作ることができれば今まではシンプルに相手に氷を纏わせたパンチを当てるしかなかったが、切り付けるという殺傷能力の高い攻撃手段を手に入れることができる。

 と、僕の妄想は広がっていった。

同時に照さんに弟子入りして良かったとも思った。

 というのも、あの人に助けて貰えなければ僕は未だにいじめられていただろう。

 最悪、自殺していたかもしれない。

そう思うと、しつこかっただろうとは自分でも思うが半ば諦めたような顔で試練を突破出来ればという条件付きではあったが、なんとか試練を突破し弟子になることができた。

 おかげで自分の能力に目覚めることもできたし、目の前で能力に頼らず自分の素の力で戦うことも知ることができた。

 僕にはあの人が神様のように思えてきた。

そうだ、今まではあの人のようになりたいだけだった。しかし、これからはあの人の役に立てるようになりたい!

 僕はそう思った。

そう決意してから時間は流れ、あっという間に弟子入りしてから4ヶ月が経過した。

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