第3節 試練攻略2 (少年期3)

凍士は、自分に地震を持った状態で照と初めて会った場所を目指して歩いていた。

 

「今度こそスッキリさせてもらうぜ。見たところあの時の野郎は近くにいないようだからな。覚悟しろよ!」

あの時自分をいじめて来ていた少年たちだ、制服を着ているのを見たところ進学したようだ。

「見れば分かると思うが、俺たちは進学して中学生になった。つまり、部活にも入っているんだ、だからあの時とは違うということを教えてやる‼︎」

「はあ、そうですか。可哀想な人たちですね。」

「あの野郎と同じことをしようとしたようだが、俺たちも成長してんだよ!」

確かに成長しているようだ前の彼等なら、今の問答で切れて襲いかかっていたことだろう。

だが、切れる事なく冷静だ。

 しかし、僕も同じく成長しているんだ今度は返り討ちにしてやる!

 凍士は、右拳を握り込んだ。

彼等は変わらず冷静だ。

 しかし、前回照さんに負けたのは意思疎通ができていなかったからだと思っているようだ。

 今度は、三人が連携して攻撃を仕掛けてくるまだ、弟子入りしていないとはいえ2年間自分自身に向き合い続けてきたが、肉体トレーニングをあまりしていなかったからか対応できていたが、やはり6歳以上のフィジカルの差があると厳しいので、能力の応用で戦うことに凍士は切り替えた。

 その応用とは、直径30センチの固まった弾を相手にぶつけると言うものを攻撃の当たる拳の表面にすることで攻撃力を高めるということをしたのだ。

 「おい、こいつさっきより強くなってねぇか?」 「そんなはずはない、戦いながら強くなる奴なんて聞いたことねぇぞ!」 「だが、俺たちの方がまだ優勢だちょうど良いじゃねぇか!俺たちの連携をギリギリまで高めれば勝てる!」


「見通しが甘いと言わざるを得ないな。」


「照さん‼︎」


「お前はあの時の!」 「 邪魔しに来たのか?」


「違う違う、下校ついでに記憶を辿っていただけだ。」


「それに、お前ら4人の勝負の邪魔をしたい訳じゃない。」


「そうか、なら良いんだ。」


「それに入らなくても、そろそろ決着がつきそうだしな。」


中学生の1人が限界になったのか、その場に倒れ込んだ。


「おい!攻撃力が上がっていたとはいえ、小学生の攻撃だぞ!しっかりしろ!」


「よそ見とは余裕ですね。」

自身の能力によって、攻撃力のましたパンチが中学生の2人のうちの1人の腹筋にめり込んだ。


「かはっ!」

腹筋を抑え、身動きが取れなくなった中学生は同じく倒れ込んだ。


凍士にももう体力的にも厳しく、余力は余りなかった。


「部活で鍛えているオレたち3人がこんなに追い込まれるとは、信じられん…。」

中学生の最後のひとりは、そう呟いた。 

3人の中学生は凍士の攻撃力が上がったのを理解した上で、限界まで連携を高めて戦っても尚、これほど追い詰められていることがより困惑させていた。

 

「しかし、お前に余力はほとんどないはず俺たちの数の勝利だ‼︎」

 と最後の中学生が言った瞬間最後の中学生も緊張感が切れたのか、バタリとその場で倒れてしまった。


凍士は、ボロボロになってなりながらも、 

なんとか勝利を納め、過去を乗り越えることができた。




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