第2話自分の気持ち(2)

「私から呼んでおいてくるの遅くなりました。申し訳ございません。」

相川だ

「気にしないで。俺も今来たばっかりだし」

「ありがとうございます。そして私がはじめ君を呼んだのは大切なことを言うためなんです...」

なんだろう?もじもじしてる。何を言うんだろう?そんなこと思いながら相川が口に出すのを待っていた。そして

「は、はじめ君。私昔からす、好きでした!つ、付き合ってください」

「ッ...!」

告白された。だけど俺は...

そう思い唇を噛みしめながらこう、答えた

「すまない、相川。その告白は受け取れない。俺には好きな人がいるんだ。」

「ッ...」

「相川!!」

そして相川は振り返り全力でダッシュし逃げてしまった。

午後の授業中相川のことが気になり授業のことは何も聞いてなかった。

そして5限目のあとの休み時間、相川は保健室へ行き早退してしまったと相川と同じクラスの友人から聞いた。

どう考えても俺が原因だよな...


私、相川あいには好きな人がいる。

「おはようございます・・・はじめ君。」

そう、この佐藤はじめ君だ。昔からこんな暗い私にでも優しくしてくれる優しさに惹かれてしまった。そして今日こそ絶対告白する!そう意気こんでいたんだけど...結果は惨敗。

なんとなくわかっていた。こんな暗い女は嫌いなんじゃないかって...。それにはじめ君は恵理香さんのことが好きなんだろうなって...。本人は口に出して言ってなかったけど私はなんとなく分かっていた。けどそれが勘違いであってほしいと思いながら告白した。そしてフラれた私は早退しました。後もう少しで学校終わるので最後までいようとも思ったけど普段なるべく一緒に帰るようにしていたけど今日はもう会うのが恥ずかしくなってしまう...休み時間バッタリ会うのも嫌だったので早退することにした。

「ただいま」

家に帰ってそう言うと急いで自分の部屋に籠もりました。やっぱり部屋は落ち着くからいいなぁ...

そしてベッドに寝転ぶと昼休みのことを思い出しちゃった。

そしていつの間にか涙が流れ出してた。ここまで我慢してたけどもう我慢の限界だったみたい...

やっぱり悔しいよ...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

シンデレラは私です! @midori-ranobe

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ