15歳
「ねぇ、シャル。お話できるかしら?」
次にあった彼女は、とっても背が伸びていて、もうフワフワのワンピースは着ていなかった。
かわりに、ズボンをはいていて可愛いよりもかっこいい子になっていた。
黒い髪は後ろでくくっている。
「すごいわ!前のワンピースもキレイだったけど、その服もとってもすてきね!」
私は彼女と話せるのがとても嬉しくって、前と違うところを見つけてはほめていったわ。
「久しぶりね、シャル。変わったのは前話してから5年もたったからよ。あなたは変わらずね」
「えぇ!またあなたのお話を聞かせて欲しいわ」
「もちろんよ、最近は学校に行ってるのだけど、そこにとっても優しい男の子がいるの」
彼女はここ以外でも友達を見つけたみたい。
それでも私に会いに来てくれるのは、大切な友達ってかんじでとっても嬉しいわ!
学校では前みたいにイジメられることも無くて毎日が楽しいみたい。
優しい男の子以外にも、今人気のかばんや髪型も教えてもらった。
私も髪型を変えてみようかしら?
「学校はとっても楽しいけど、そろそろ将来のことを考えなくちゃ……でも将来やりたいことなんてわからないわ」
「優しくて笑顔のかわいいあなたならきっと何にでもなれるはずだわ!」
長い間話していると、彼女は後ろをチラチラみるようになったの。
「またお父様?」
「まだ話していたいけれど、そろそろ勉強の時間だわ。話を聞いてくれてありがとう。次に話す時はシャルのお話を聞かせてね」
彼女は手を振って、コツコツと足音をたてながら鏡からはなれていっちゃった。
次に会う時はどんな魔法を使っておどろかせてくれるんだろう。
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