10歳

「シャルロット?」

次に会えた彼女は、私と同じくらいの身長になってたの。

髪の毛も前より長くなっていてとってもかわいい。

「今日は髪の毛をおろしているのね!私の髪はクルクルしてるから、あなたの髪がうらやましいわ」

「あぁ良かった、久しぶりね!あなたの金色の髪もとってもステキよ。今日はお父様いないからゆっくりお話できるの」

「お父様がいるとお話できないの?」

「そうなの、お父さまは勉強勉強ってうるさいの。5年前もシャルロットと話してたら怒られちゃった」

そのあとも、お父様について教えてもらったけど、私とお話してて怒るなんてヒドイひとだわ。

「でも、シャルロットがいてくれてよかったわ!私がお話できる人は家族とお勉強をおしえてくれる人だけなの。同じくらいのマリーと話してるととっても楽しい!」

「本当?私も今すごく楽しいの」

お父様の話をしてる時は悲しそうだったから、彼女が好きな絵本とかお菓子の話をしたらとっても楽しそうだった。

「どうして私の好きなおかしを知っているの?」

「それは、この前あなたに聞いたからよ」

「それじゃあ私たち産まれる前から友達だったのね!」

彼女はまた私のことを秘密の友達って言って、シャルって呼んでくれるようになった。

お話してたらまた鏡の中から声が聞こえてきた。

前よりも少し怖い低い声だった。

「ごめんねシャル、お勉強の時間みたい。またいつかお話ししましょう」

そう言ってマリーは鏡の前から走ってどこかにいっちゃった。

「また会いましょう」

次に会う時はどんな姿なのかしら。

私も魔法を使えたなら、彼女よりも大きくなって驚かせてみたいわ。

そして、鏡の向こう側の彼女のお父様に私たちのお話を止めるのをやめさせるの。

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