第2話
〜谷底の闇〜
私が初めていじめられたのは
小5の3学期が始まってすぐの頃。
謎に続いた微熱と頭痛で2週間ほど
学校を休んでいました。
やっと少し回復したのでルンルンで
学校へ向かうと何故かハブられている私の机。
まあ偶然だろうなと思い
クラスで一番仲の良かった子に
挨拶しに行った。
『おはよっ!久しぶりだね!』
って。
そしたら彼女は
『キモいから近づくな、ブス!』
と言って、離れて行きました。
私は意味不明すぎる事態に
混乱で立ち止まりました。
混乱で立ち止まっていると
クラスのイケイケ系の男子が登校してきて
私を見て言った一言が
『ブスが登校してきてるじゃん!キモ死ね』
でした。
その言葉を聞いた瞬間、
"ここにいたくない"
と思い、保健室へと教室から逃げ出しました。
もう教室には戻りたくなかったので、
先生には体調が悪くなってしまったと言い
そのまま早退することに決めました。
早退するのに荷物を取りに行かないなので
渋々教室へ戻りました。
その頃にはもうクラスのほとんどの子が
登校してきていました。
淡々と帰る準備をしていると
クラス全員はその姿を見て大喜びしました。
あちこちから
『早く帰れよ』とか
『もう2度とくるな』とか
仲の良かった女友達にも
『消えろ』とか。
色んな声が聞こえてきました。
この言葉たちは何十年経った今も
頭から離れないぐらい鮮明に残っています。
言った本人達は何も覚えていないだろうけど
"言葉一つで簡単に人の命なんか奪えるんだよ"
私はこれを機に5年生の残りの時間は自宅で過ごしましま。
この時、初めて私は
"自殺行為"というものに走った。
そして小6になり、新学期になって
クラス替えもあるので
勇気を出して学校に足を運んでみました。
最初は、教室に行くのには抵抗があったので
しばらくは保健室登校。
小5の時にいじめてきた奴らとは
違うクラスになり
元々仲の良かった別のクラスの子と
同じクラスになりました。
そのおかげで少しずつ学校に行くのに
抵抗がなくなり、6年生になって2ヶ月ほどで
教室登校出来るまで回復しました。
そこからの日々は、何もなく平和に過ごしていました。
多少のいざこざはあったけど
5年生の頃に比べれば痛くも痒くもありませんでした。
そして小学生を無事卒業し、中学生になりました。
私の通っていた中学校は3つの小学校から
生徒が集まるので総勢約250人。
色んな学校から人が集まるから
新しい出会いがあるのかなと
ワクワクとドキドキで溢れていました。
でも、その気持ちは割とあっという間に消し去られてしまいました。
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