第12話

「鏡見るあるよ」

ビビンバが手鏡をわたしに

手渡した。

「ゲッ、こっ、これは」

わたしは絶句した。わたしの美しかった顔が

ガマガエルのようになっていたのだ。

「ちょっと、ミミ何笑ってんのよ!

ビビンバ、告訴するわよ」

「ゴメン、ゴメン、この働き蟻のスープを

飲めばもとに戻るあるよ」

ビビンバが皿に入ったスープのような

液体をわたしに差し出した。

「あんまり、飲む気がしないけどなあ。まっ、仕方が

ないか」

わたしは鼻をつまんでスープを飲みほした。

手鏡を見る。

「ちょっと、ガマガエル変わってないじゃない」

「ああ、いい忘れてた。顔が元に戻るのは

一年後あるよ」

「おいっ!」

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