第7話
わたし、銀河は細い、ほそーい
絹糸を命懸けで握り締めて
天上界目指して昇り始めた。
(なにせ途中で絹糸が切れたら
即、死んじゃうから)
「こうで、いいの?ミミ」
「上等、上等。あと二十時間ほどで
天上界につくから」
「あほーーーーーーーーーーーーーーーっ。
できるか、そんなもん」
「冗談、冗談、もう少しだ。ガンバレ
ガンバレ」
「クソ猫、あとで始末してやる」
「なんかいったか」
「いいえ、なんにも言っておりません」
「ガンバレ、ガンバレ、銀河、ガンバレ」
「うおおーーーーーーーーっ、」
わたしは猛烈な勢いで
絹糸を昇り始めた。
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