第5話

「でどうやって行くの?不思議屋料理店には」

わたしは脱臼の荒療治を受けて絶叫している

ミミに向かってせっついた。

「ギェ~ッ!人殺しーーーーーーーーーーーっ」

ミミが見当違いな叫び声を上げたので

「違うあんたの場合は猫殺し」

と注釈をつけておいた。

「どっちでもいいわい、そんなもん!もう

教えん」

ミミがご立腹になった。

「まあ、まあ、そういわずに教えてよ。マタタビあげるから」

「いらんわいそんなもん。キャビアとステーキ

くれたら教えちゃる」

「あんた、ふだんそんないいもの食べてるの?

どういうご主人様」

「不思議屋料理店では不思議な料理とは別に

普通の料理も出してくれるんだ」

ミミが脚をさすってふーふー息を吐きかけながらいった。

「あんた不思議屋料理店の飼い猫?」

「そうだよ。いってなかったっけ?」

「あきれた。そういう重要なことは

もっと早くいっといてよね」


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