第5話
「でどうやって行くの?不思議屋料理店には」
わたしは脱臼の荒療治を受けて絶叫している
ミミに向かってせっついた。
「ギェ~ッ!人殺しーーーーーーーーーーーっ」
ミミが見当違いな叫び声を上げたので
「違うあんたの場合は猫殺し」
と注釈をつけておいた。
「どっちでもいいわい、そんなもん!もう
教えん」
ミミがご立腹になった。
「まあ、まあ、そういわずに教えてよ。マタタビあげるから」
「いらんわいそんなもん。キャビアとステーキ
くれたら教えちゃる」
「あんた、ふだんそんないいもの食べてるの?
どういうご主人様」
「不思議屋料理店では不思議な料理とは別に
普通の料理も出してくれるんだ」
ミミが脚をさすってふーふー息を吐きかけながらいった。
「あんた不思議屋料理店の飼い猫?」
「そうだよ。いってなかったっけ?」
「あきれた。そういう重要なことは
もっと早くいっといてよね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます