第4話

そしてわたしはついに不思議料理店(ミサビヤ)

を発見したの。

それは黒猫のミミが

テレビの上で転んで脚を脱臼したから動物病院に行くというので

わたしもついていったときのことだった。

「大丈夫ですか、ミミ、院長さん?」

わたしはミミの付き添いで動物病院

(ハザマ)を訪れたのだけど、。

「ここ、保険適用なのかな?」

ミミが妙に要らぬことを気にしだした。

「いいのよ。わたしが全額払うから」

「悪いな、それじゃあ。不思議屋料理店

の場所を教えるよ」

「知ってたの!悪い猫。知ってて隠してたのね」

「本当は人間に教えちゃいけない決まりがあるんだ」

「それでどこにあるの?」

「空の上」

「また、ご冗談を」

「ホントだよ」

「本当?」

わたしは驚いて口をあんぐりあけてしまった。

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