第2話

「行ってみたいなあ、このお店」

わたしは駅で二駅先の

不思議屋料理店に休日に

行ってみることにした。

「ここかな」

わたしは空き家らしき店舗に

目当てをつけて、聞き込みに

回った。

「知らないよ。ここじゃないと思うんだけどね」

「違うと思うけどね」

しかし、みんな知らないと首を振るばかり。

わたしは途方に暮れてしまった。

「ここじゃニャーよ」

そのときふいに黒猫が現れて

喋った。

「わっ、わっ、猫が喋った」

スーパーマンになっても驚かなかった私が

心底驚いてしまったのだ。

「猫じゃニャーよ。ミミっていうんだ。よろしく」

「よっ、よろしく」

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