間章

「ふんふんふ〜ん——。——あっ」

 懐かしい感じ。体の中の奥の方が揺れて、足元がふわふわする感覚——。

 このまま消えてしまうように概念を揺蕩っている、そんな錯覚。

「――ん……やっと、ね。待ち草臥れたわよ——」


 花はまだ咲かない——。

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