冬の公園

目に涙ためて

君は小さなその手で

冷たくなった僕の心

温めようと包み込んでみるけど

白くなった息

震えながら俯いて立っている

雪の降りだした公園で


あんな事もあったね

こんな事もあったねと

君は思い出をひとつずつ取り出して

並べてゆくけど

雪の降り積もった公園で

僕は心を閉ざしてた

こらえ切れずこぼれた涙は

冷たい白を融かしたけれど


朝になると

全てがまるで違う

はりつめた空気

朝日は僕に薄いオレンジ色を

投げかけて視界を埋める

思い出すのは傷つけた君のこと


あれから時間は経って

あの時泣いた君の肩

抱き締めていたら

君の気持ちに寄り添えたなら

冬の公園

置き去りにしたのは

僕の心だったのか

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