泣き虫

朝の色

吐き出した息が

光に白い

"キレイ"ってつぶやいて

思い出ひとつこぼれた


"泣き虫だな"って

わたしの肩

抱き締めてくれた

"泣き虫だったなぁ"って

気付いたら

頬に風が冷たくて


空が秋

遠い雲追いかけて

ちっちゃな女の子

赤く染まった木々の間を

枯れ葉を蹴って走ってく


"泣き虫は嫌いだ"って

あなた背中向けた

"まだ泣き虫だよ"って

相変わらず


流した涙は乾くのに

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